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“院内の雰囲気”をサイトで伝えるデザイン演出

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2-9“雰囲気”を伝えるデザイン演出

写真・カラー・コピーで医院の“空気感”をオンラインで再現する。

目次

伝えたいのは「設備」より「空気感」


医療サイトで最も見られているページのひとつが、「院内紹介」や「医院案内」です。 それは、患者様が“通うイメージ”を持ちたいから。

つまり、求められているのは設備の情報よりも「雰囲気」なのです。

パソコン苦手な院長

なるほど。設備ばかり載せていましたが、「雰囲気」を伝える方が大事なんですね。

ぱそあん

そうなんです。
医療サイトでは、「どんな人が、どんな空間で診てくれるのか」が一番気になるポイント。
“空気を感じるデザイン”こそが、患者様の信頼を引き出す要素なんですよ。

写真で伝える“空気の質感”

写真は、院内の印象を最もリアルに伝える手段。 しかし、ただ撮るだけでは雰囲気は伝わりません。 重要なのは、「光」と「距離感」の演出です。

パソコン苦手な院長

光と距離感…どういうことですか?

ぱそあん

たとえば、照明の白さが強すぎると冷たい印象になります。
逆に、自然光や柔らかい照明の下で撮ると、清潔感と温かみが両立した雰囲気になります。
また、カメラの角度を少し引いて撮ると、“入りやすさ”や“居心地のよさ”が伝わるんです。

院内写真を撮るときの3つのポイント
  • 自然光や間接照明を使って柔らかい光にする
  • 少し引いた構図で“空間の広がり”を見せる
  • 人物を入れて“人の気配”を感じさせる

写真の「明るさ」と「距離感」だけで、 “機械的な医院”から“人の温度を感じる医院”へと印象が変わります。

カラーで感じる“空間の温度”

院内の雰囲気を再現する上で欠かせないのが、サイトの配色です。 院内の壁や床、ユニフォームの色などをベースにすると、実際の空間と印象を一致させることができます。

パソコン苦手な院長

なるほど、現場の色をサイトに合わせると統一感が出るんですね。

ぱそあん

そうです。
これは“心理的ブランディング”の基本です。
来院したときに「サイトと同じだ」と感じてもらえると、信頼が一気に強まります。

色で空間を再現するコツ
  • 院内の基調色をそのままサイトカラーに反映
  • 床・壁の色に近いトーンを背景やボタンに使用
  • 青・白だけでなく、木目やベージュで温かみを添える
  • ユニフォームの差し色をアクセントカラーに

色は無意識に感情を刺激します。 “見たことのある色”=“安心できる空間”という心理を活用しましょう。

コピー(言葉)で伝える“居心地”

写真と色だけでは、空気の“感じ方”までは伝わりません。 そこで大切なのが、言葉のトーン(コピー)です。

パソコン苦手な院長

コピーって、キャッチコピーとかですか?

ぱそあん

そうですね。
でも、ここで言うコピーは“医院の声”のこと。
「どんな気持ちで診療しているのか」を、やさしい言葉で表現するだけで、雰囲気がぐっと温かくなります。構成が理想です。

雰囲気を伝えるコピー例
  • 「落ち着ける空間で、安心して通える歯科医院です。」
  • 「患者様一人ひとりのペースに合わせた診療を。」
  • 「やさしさと清潔さを大切に、笑顔でお迎えします。」

シンプルな言葉ほど、人の心に届きます。 写真で見せ、コピーで感じさせる――この組み合わせが理想的です。

スタッフ・患者様を通じた“人の存在”

院内の雰囲気を作る最大の要素は、「人」。 スタッフの笑顔や患者様との距離感こそが、“空気”そのものです。

パソコン苦手な院長

人が写っている写真は使っても大丈夫ですか?

ぱそあん

もちろんです。
ただし、「自然体」であることが大切。
ポーズを取った笑顔よりも、スタッフが話している様子や、
治療前に患者様と向き合うシーンの方が、本物の信頼感を生みます。

人を通して雰囲気を伝えるコツ
  • 作り込まず、自然な表情や動きを写す
  • 会話しているシーンを選ぶ(表情が柔らかくなる)
  • 患者様の後ろ姿などで“安心の空気”を演出
  • スタッフ紹介ページでは笑顔+一言コメントを添える

“人の存在が見えるサイト”は、それだけで安心感を与えます。 無機質な空間ではなく、「人が息づく医院」を感じさせることが大切です。

「五感で感じるデザイン」が信頼を生む

院内の雰囲気を伝えるとは、写真や色で“視覚的な空気”を再現すること。

けれど、本当に印象に残るのは、“五感で感じるデザイン”です。

パソコン苦手な院長

五感…? サイトでそんなことまで伝えられるんですか?

ぱそあん

実は、できます。
たとえば、柔らかい色調の背景、ゆっくり流れるスクロール、
丸みのあるボタンや文字――これらが“触覚や温度感”を想像させるんです。

五感で伝えるデザイン演出
  • 視覚:明るさ・色・構図で空間の印象を再現
  • 触覚:角丸デザイン・滑らかなアニメーションで柔らかさを表現
  • 聴覚:(動画使用時)静かなBGMで落ち着きを演出
  • 感情:やさしい言葉と丁寧な構成で安心を与える

“清潔感と温もりの調和”を感じさせるサイトは、 実際の医院体験を先取りするような「信頼のデザイン」になります。

まとめ|“雰囲気”は、患者様の記憶に残るデザイン

患者様は、設備のスペックではなく**“空気感の心地よさ”を求めています。 だからこそ、サイトで伝えるべきは“雰囲気の再現”。

写真、色、言葉、人の表情―― それぞれがバランスよく組み合わさることで、医院の“人柄”が伝わるデザインになります。

トーン・コントラスト・余白・構図・光―― これらを整えることで、患者様の心に「この医院なら大丈夫」という信頼が自然に生まれます。

パソコン苦手な院長

なるほど…。安心感って、技術というより“設計”なんですね。

ぱそあん

そうなんです。
安心は偶然ではなく、デザインでつくるもの。
医療サイトは、治療の前に“心を癒す場所”なんですよ。

この記事のまとめ
  • 安心感は“視覚のリズム”から生まれる
  • トーン・コントラスト・余白を整えることで落ち着く印象に
  • 視線導線と光の静けさを意識する
  • 安心は“心理設計”によってつくられる
ぱそあん

デザインは見せる技術ではなく、安心を届ける表現
それが“伝わる医療サイト”の本質です。

次回予告

⑧ アイコン・図解を使って“わかりやすさ”をデザインする

情報を整理して伝える“ビジュアル言語”の作り方を解説します。

本記事のポイント
  • 安心はデザインでつくれる心理的効果
  • トーン・コントラスト・余白が落ち着きを生む
  • 構図と視線の流れが信頼を導く
  • “静けさ”のあるトーン設計が誠実さを伝える
目次