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“専門用語”をやさしく伝える言い換えテクニック

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3-2専門用語をやさしく伝えるコツ
パソコン苦手な院長

「根管治療」や「咬合調整」って、正しい言葉なのに“伝わらない”ことが多くて…。

ぱそあん

そうなんです。医療サイトでは“正確さ”より“わかりやすさ”が信頼につながるんです。

専門用語は“伝える力”を弱めることがある。
難しい言葉をやさしく置き換えるだけで、
患者様が“理解できるサイト”から“信頼できるサイト”に変わります。

目次

“専門性”と“わかりやすさ”のバランスを取る


医療サイトの文章では、専門用語を使わない方がいいというわけではありません。
むしろ、専門性を感じさせる言葉は信頼の根拠になります。

大切なのは、「その言葉を誰が読むのか」を意識すること。
患者様が読むページでは、「専門用語+やさしい説明」の2段構えで伝えるのが理想です。

例:
「根管治療(歯の神経をきれいにして再感染を防ぐ治療)」
「咬合調整(噛み合わせを整えて、顎の負担を減らす治療)」
このように、専門用語を残しつつすぐ後に説明を添えることで、
専門性と理解の両立ができます。

ぱそあん

難しい言葉をなくすのではなく、
“やさしくサポートする”だけで印象が全然違います。

「患者様が使う言葉」で置き換える

専門用語の多くは、日常会話では使われません。
そのため、患者様が普段使う言葉に言い換えることで、自然と伝わる文章になります。

💬 よくある言い換え例

専門用語わかりやすい言葉
歯周病歯ぐきの病気・歯ぐきの炎症
咬合異常噛み合わせのずれ
インプラント体人工の歯の根っこ
補綴物被せ物・差し歯
審美歯科見た目を整える治療
根尖病変歯の根の先にできる炎症

こうして置き換えると、“説明されている”のではなく“話しかけられている”ような印象になります。

ポイント

言葉を“噛み砕く”のではなく、“患者様の言葉に合わせる”こと。
伝わる文章は、相手の語彙で書かれています。

アイコンは、“情報の地図”を作るツール。 見た瞬間に「どこを見ればいいか」がわかることで、 患者様のストレスを減らし、信頼を高めることができます。

難しい言葉を使うときは“比喩”で補う

専門用語のニュアンスを伝えるには、比喩(たとえ)がとても効果的です。
医療用語は概念的で伝わりにくいため、身近なイメージで補足することで理解が深まります。

例文
「歯の神経の通り道をお掃除する“根管治療”は、家の配管掃除のようなもの。
見えない部分の汚れを取り除いて、再発を防ぐ治療です。」
たとえ話を加えるだけで、文章がぐっと読みやすくなります。
また、“専門家なのにやさしい”という印象も与えられます。

パソコン苦手な院長

たしかに、“配管掃除”のたとえなら誰でもイメージできますね。

ぱそあん

そうなんです。難しいことほど、たとえると伝わります。

長い説明は“分けて”伝える

1文が長くなりやすいのも、専門的な文章の特徴です。
しかし、1文=1メッセージを意識するだけで格段に読みやすくなります。

悪い例
根管治療とは歯の中にある神経や血管の通り道をきれいに清掃して消毒し、再感染を防ぐために薬を詰めて密封する治療法です。

改善例
根管治療は、歯の中の“神経の通り道”をきれいにする治療です。
神経や血管を清掃・消毒し、再感染を防ぐために薬を詰めて密封します。

短い文章は“誠実な説明”。

読む人の負担を減らすだけで、理解度と信頼が大きく変わります。

難しい表現を“ビジュアル”で補う

文章だけで伝えきれない内容は、図解や写真を使うのも効果的です。
特に歯科や外科では、構造や手順を視覚的に見せることで安心感が生まれます。


・根管治療の手順をイラストで説明
・マウスピース矯正の装着イメージを写真で表示
・“痛みの少ない治療”をイメージカットで補う
読むだけよりも、「見てわかる説明」が信頼を深めます。

ぱそあん

わかりやすさは文章だけで作るものではありません。
“視覚”も立派な伝える力なんです。

“正確さ”を保ちながらやさしくする

医療サイトは「誤解を生まない表現」が最優先です。
そのため、やさしく書くときも“正確さを失わない言葉”を選びましょう。


❌:「痛くない治療をしています」
⭕:「痛みをできるだけ抑えた治療を行っています」
❌:「絶対に歯を抜かない治療です」
⭕:「できる限り歯を残す治療を心がけています」

ポイント

“やさしい”=“曖昧”ではありません。
やさしく、正確に伝えることが本当のプロの文章です。

“言葉の優しさ”が医院の印象をつくる

最終的に、言葉の印象がそのまま医院の印象になります。
説明の仕方ひとつで、患者様の感じる安心感が変わります。

印象を変える言葉の例
「治療します」 → 「ご希望に合わせて治療を行います」
「痛みがあります」 → 「少ししみるように感じる場合があります」
「治療が必要です」 → 「早めに治療を始めると安心です」
言葉を少し柔らかくするだけで、“伝わり方”が180度変わります。

ぱそあん

やさしい言葉には“思いやり”がにじみます。
それが、文章のいちばん強いデザインなんです。

まとめ:“伝える”から“伝わる”へ

専門用語を減らすのではなく、“伝わる形に変える”
それが、患者様に寄り添う医療文章の基本です。

専門用語をやさしく伝える5つのステップ
1.専門性を残しつつ説明を添える
2.患者様の言葉に置き換える
3.比喩でわかりやすく伝える
4.短く区切って整理する
5.正確さを保ちながら柔らかくする

まとめメッセージ

難しい言葉を“やさしく”変えることは、
患者様の理解を助けるだけでなく、医院への信頼を深める行為です。
医療の専門性を、思いやりのある言葉で伝えていきましょう。

次回予告

→ 「③ “説明文”ではなく“共感文”で伝えるライティング」ラー・コピーで医院の空気感をオンラインで再現する方法を解説します。

本記事のポイント
  • アイコンと図解は“見て理解するデザイン”
  • 形・意味・色の統一が安心感を生む
  • 医療サイトでは複雑な情報を“視覚で翻訳”することが重要
  • わかりやすさ=やさしさ=信頼につながる
目次