1.白背景=正解ではない理由

医療サイトといえば白背景が定番ですよね。清潔感もあるし、迷う必要ない気がします。



確かに白は“清潔・誠実”の象徴です。
でも、真っ白すぎる背景は目が疲れやすく、長く読まれにくいんです。
『明るすぎない白』が、実は一番読みやすいんですよ。
白背景は、モニターの光を強く反射するため、スマホやPCで長時間見ると目がチカチカします。
その結果、読者は無意識に「読むのがしんどい」と感じてしまうのです。
背景色は「読みやすさ」を支える土台。
“真っ白”ではなく“やわらかい白”にするだけで、滞在時間がぐっと伸びます。
2.目にやさしい背景色の選び方



じゃあ、どんな色にすればいいんですか?



おすすめは、白に近い淡いグレーやアイボリー、ペールブルー系です。
これらは光の反射を抑えつつ、清潔感をキープできます。
読みやすさを高める背景色例
色名 | HEXコード | 印象 |
---|
アイボリーホワイト | #F9F9F7 | やわらかい温かみ |
クラウドグレー | #F2F3F4 | モニター映え・目に優しい |
ペールブルー | #EAF6FB | 清潔感・爽やかさ |
クリームホワイト | #FFFDF6 | 優しさ・落ち着き |
ミントグレー | #F1F8F6 | 柔らかい清涼感 |
3.文字色とのコントラストが大切



背景を明るくすると、文字が見えにくくなったりしませんか?



いい質問です。
背景と文字の明度差(コントラスト)が足りないと、可読性が下がります。
文字色の基本ルール
・真っ黒(#000000)はコントラストが強すぎて目が疲れる
・グレー寄り(#333333〜#444444)にすると柔らかく読みやすい
・背景が淡い色のときは、文字を少し濃くする



白背景にグレー文字、ベージュ背景にダークブラウン文字など、
“色同士の差”を意識するだけで読みやすさが一気に変わります。
背景も文字も“どちらかが強すぎる”と、視覚的ストレスになります。
4.コンテンツごとに背景を変えるのはアリ?



ページごとに背景色を変えたら、メリハリが出そうですけど、それってOKですか?



適度な変化はOKです。
ただし、“世界観を壊さない範囲”で変えるのがポイントです。
たとえば、
・トップページ:淡いブルーで爽やかに
・コラムページ:アイボリーで落ち着いた印象に
・CTAセクション:ベージュ系で温かく誘導
このように同系色のトーンで切り替えると、読者の集中を途切れさせずに変化をつけられます。



逆に、ページごとに別配色を使うと、別サイトに来たように感じられてしまうので注意です。
5.背景で“医院の雰囲気”を伝える



背景色で医院の雰囲気まで伝えられるものなんですか?



はい。背景は“無言の空気感”を演出できます。
医院の印象を決める“トーン”をつくる要素なんです。
印象別・おすすめ背景色
伝えたい印象 | おすすめ背景色 | 解説 |
---|
清潔・信頼 | 白〜ペールブルー | 医療らしい誠実な印象 |
優しさ・安心感 | アイボリー・ベージュ | 柔らかく温かみのある雰囲気 |
上質・特別感 | グレージュ・ホワイトゴールド | 落ち着いた高級感を演出 |
若々しさ・活気 | 淡いピーチ・ミント | 明るくポジティブな印象 |
背景色は、医院の理念や患者層に合わせて変えると効果的。
“何色を見たときに、この医院を思い出してもらいたいか”を考えて決めるのがコツです。
医院の性格を伝える静かなメッセージとして、統一感を意識しましょう。
6.背景色が整うと“写真”が映える



うち、スタッフ写真とか院内写真が多いんですが、背景色はどう合わせたらいいですか?



逆に、ページごとに別配色を使うと、別サイトに来たように感じられてしまうので注意です。
写真のトーン(暖色 or 寒色)に合わせて、背景色を微調整しましょう。
たとえば
・暖色の写真(木目・ベージュ多め) → アイボリー・クリーム系
・寒色の写真(白壁・青基調) → ペールブルー・グレー系
写真と背景が喧嘩しないように、“どちらかを引き立てる”意識を持つのが大切です。
7.まとめ:背景色で“心地よい読書体験”を
- 真っ白すぎる背景は目が疲れやすい
- “やわらかい白”や淡い色味が読みやすさの鍵
- 背景と文字の明度差をしっかり確保
- 同系色のトーンでページごとに変化をつける
- 写真や医院の雰囲気に合わせて色を統一
背景色は、主張しないようでいて“サイト全体の雰囲気”を決める重要な要素。
心地よい色を選ぶことで、患者様が“最後まで読んでくれるサイト”になります。
→⑨「写真とのバランスで“色の印象”が変わる」