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キーカラーを1色に絞ると“統一感”が生まれる

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5-7ビジュアル×トーンで統一感を

色が多いと賑やかに見えますが、印象がぼやけやすくなります。
一方、キーカラーを1色に絞ると、医院の世界観が一気に整い、どのページを開いても「この医院らしい」と感じてもらえるようになります。
今回は、ブランディングの要となる“色の統一”について、実務的に解説します。

目次

1.なぜ「1色に絞る」と信頼感が上がるのか

パソコン苦手な院長

複数の色を使うと華やかになりますが、1色に絞るほうがいい理由はあるんですか?

ぱそあん

色は“医院の人格”をつくります。色数が多いと情報が分散して落ち着きがなくなり、信頼よりもにぎやかさが強くなります。
逆に、キーカラーを1色に統一すると印象が引き締まり、どんな媒体でも「誠実で一貫性のある医院」として記憶に残ります。

キーカラー統一の3つの効果

① 一目で「この医院」とわかる認知性アップ
② サイト・院内・印刷物の印象を統一
③ スタッフの“デザイン迷子”を防ぐ

2.キーカラーの決め方(理念と感情の掛け算)

パソコン苦手な院長

色って好みで選んでもいいんでしょうか?

ぱそあん

“好きな色”ではなく、“医院の理念”と“患者様に与えたい感情”から選びます。
たとえば、「安心・清潔」は青、「温もり・優しさ」はオレンジやベージュ、「誠実・信頼」は紺。
このように感情心理×理念で色を導くと、医院の方向性とマッチします。

医院の理念・方向性患者様に与えたい印象推奨キーカラー
誠実・専門性落ち着き・信頼#144E85(ネイビー)
優しさ・癒し温かみ・やわらかさ#F5B97A(オレンジベージュ)
清潔・爽やか透明感・明るさ#7ED2F6(アクアブルー)
上質・審美性気品・非日常#C8A65D(ゴールド)

3.キーカラーを軸にした「3段階配色設計」

パソコン苦手な院長

「1色だけ」だと単調に見えませんか?

ぱそあん

完全に1色だけではなく、トーン(濃淡)で立体感を出します。
たとえば、ネイビーを基調にした場合、見出し=#144E85/ボタン=#289DD5/背景=#F7FAFC のように同系色で構成すると、統一感と深みが出ます。

トーン分けのコツ

濃色=タイトルや強調/中間色=ボタンやアイコン/淡色=背景や余白。
同じ系統色で「見出し→本文→背景」がグラデーションになると、統一感と深みが生まれます。

4.Web・印刷・院内装飾での色の再現方法

パソコン苦手な院長

印刷すると、Webと色が違って見えるのはなぜですか?

ぱそあん

WebはRGB、印刷はCMYKで表現されるので、同じ色でも見え方が違います。
そのため、キーカラーはCMYK版も用意しておきましょう。
印刷時は少し濃いめに設定すると、Webと近い印象になります。

用途設定方式備考
WebサイトRGB(例:#144E85)明るくクリアに表示される
印刷物CMYK(C100 M85 Y35 K30)やや濃く出る
看板・サインPantone指定照明の影響を受けにくい

5.「差し色」を使うときの注意点

パソコン苦手な院長

アクセントカラーを入れたいとき、どのくらいまで使っていいですか?

ぱそあん

アクセント色は全体の5%以内を目安にしましょう。
ボタンやリンクなど、目立たせたい要素だけに限定します。
同じ色をあちこちに使うと、視線が散って統一感が崩れます。

使いすぎ防止の黄金比

ベース色70%/サブ色25%/差し色5%(最大3か所まで)

6.SNS・院内ツールにもキーカラーを展開

パソコン苦手な院長

Webだけでなく、SNSや名刺にも同じ色を使った方がいいですか?

ぱそあん

はい、使うべきです。
キーカラーは医院の“信頼の印”です。
Instagram投稿、名刺、診察券、院内掲示などすべて同じ色で統一すると、
「この色はあの医院だ」と覚えてもらえます。

7.色のトーンを統一すると「世界観」が生まれる

パソコン苦手な院長

同じ色でもトーンが違うと違和感が出ます。どう合わせれば?

ぱそあん

色の印象は、明度・彩度・トーンの組み合わせで決まります。
淡いブルーには同じ明度のグレーを合わせるなど、明暗差をそろえると上品です。

トーン統一のチェック法

① スクショをグレースケール化して確認
② 明暗のバランスが均一ならOK

8.スタッフと色のルールを共有する

パソコン苦手な院長

スタッフにも色の使い方を理解してもらうには?

ぱそあん

ルールを3つに絞って共有しましょう。
① 強調はキーカラーだけ
② 装飾・背景は同系色
③ 赤文字は禁止(警告の印象を与える)
これだけでも医院全体の統一感がぐっと高まります。

9.失敗例と改善例で見る「色の統一力」

状態失敗例改善例
サイト配色見出しが赤、ボタンが緑すべてネイビー系で統一
院内掲示ポスターごとに色味がバラバラ白+キーカラーで清潔感UP
名刺・SNS媒体ごとに異なるトーン同色コードでブランド維持
ぱそあんのまとめ
  • キーカラーは理念×感情で決める
  • 濃淡・トーンで立体感を出す
  • 差し色は5%以内
  • 媒体すべてで同じ色を使う
  • 色の統一は「信頼・清潔・医院らしさ」の象徴

次回記事のお知らせ

次回は「⑧ 背景色で“読みやすさ”をコントロール」。白やグレー、淡いブルーを使った、読みやすいサイト配色を紹介します。

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