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「医院らしさ」を言語化するコンセプト設計法|理念を“伝わる言葉”に変えるステップ

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コンセプト設計法

「医院らしさ」は、誰もが持っているものの、言葉にするのは意外と難しいものです。
本稿では、理念を“伝わる言葉”に変換し、ブランドの軸となる「コンセプト文」を設計する方法を解説します。
医療サイトやパンフレットの言葉づかいを統一したい医院様におすすめの内容です。

目次

1.「医院らしさ」を伝える“コンセプト”とは?

コンセプトとは、医院の存在意義をわかりやすく一言で表す核です。
たとえば「地域の健康を守る」では抽象的すぎますが、「家族3世代で通える歯科」や「手術のいらない治療で笑顔を守る」など、言葉の具体性があると印象に残ります。

患者様に選ばれる医院は、このコンセプトが一貫してすべての媒体に表れているのが特徴です。
ホームページ・SNS・院内掲示・スタッフの言葉――それぞれの表現が、同じ理念の延長線上にあるのです。

2.言語化の第一歩:理念を「患者様の言葉」で置き換える

多くの医院では、「理念=経営理念」のような抽象的な言葉になりがちです。
しかし、患者様が共感できるのは、“自分ごと”で理解できる言葉です。

抽象的な理念 → 伝わる言葉への変換例
理念伝わる言葉
地域医療への貢献「困ったとき、最初に思い出してもらえる医院に」
患者様第一主義「患者様の“今”に寄り添う治療を」
高度医療の提供「最新技術を“わかりやすく”届ける」

理念をそのまま使うのではなく、患者様が安心・納得・共感できる言葉に翻訳する。これが言語化の第一歩です。

3.“3ステップ”でつくるコンセプト文の設計法

医院のコンセプト文は、以下の3ステップで整理できます。

コンセプト設計3ステップ
  1. ① 価値軸を決める:「何を大切にしている医院か?」を一言で
  2. ② 対象を明確に:「誰のための医院か?」を具体化
  3. ③ 変化を描く:「来院後、どうなれるのか?」を示す

この3つをまとめて30〜50文字程度の「コンセプト文」にすると、ホームページやリーフレットに使いやすくなります。

例:「痛みの少ない治療で、歯医者が苦手な方も笑顔になれる場所」
この一文だけで、医院の理念(痛みの少なさ)・対象(歯医者が苦手な人)・変化(笑顔になれる)が伝わります。

4.院内・Web・SNSで“一貫した言葉”に展開する

せっかく作ったコンセプト文は、ホームページだけでなく院内外のすべての言葉に広げることが大切です。
一貫性が信頼を生み、スタッフの意識共有にもつながります。

コンセプトの展開例
  • ・トップページのキャッチコピーに使用
  • ・院内ポスター・名刺・診察券に掲載
  • ・SNSのプロフィール文に転用
  • ・スタッフ面談や新人研修で共有

5.ぱそあんのまとめ

ぱそあんのまとめ
  • コンセプトは医院の“らしさ”を一言で表す核
  • 理念を患者様の言葉に置き換えるのが第一歩
  • 価値・対象・変化の3ステップで設計
  • 一貫した言葉がブランドの信頼を育てる

次回シリーズ予告(93:患者様に伝わる“信頼のストーリーブランディング”)

次回は、医院の魅力を“物語”として伝えるストーリーブランディングを解説します。
理念やコンセプトを、心に響くストーリーとして形にしていきましょう。

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