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患者様が見やすい“ナビゲーション設計”のコツ

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ナビゲーション設計の基本

医療サイトの評価は、診療内容や実績だけで決まりません。
実は「迷わず、すぐに辿り着ける」ナビゲーションが、安心感と信頼感を大きく左右します。
本稿では、患者様目線でのメイン/サブ/フッター/パンくずまでを含むナビゲーション設計のコツを、すぐ使えるテンプレとチェックリストで解説します。

目次

1.まずは「誰が・何を最優先で探すか」を決める

パソコン苦手な院長

メニューを増やすほど親切と思って、項目がどんどん増えてしまいます…。

ぱそあん

最優先の検索目的を3つに絞りましょう。
多くの医院では①「診療メニュー」②「アクセス・診療時間」③「予約・問い合わせ」が最頻需要。
まずはこの3導線を最短1クリックで到達できる構造にします。

最優先の到達目標(医院の一般例)
  • 予約:WEB予約 / 電話
  • 来院準備:アクセス・診療時間・駐車場・持ち物
  • 診療情報:診療科目・費用目安・よくある質問

2.メインナビは「5〜7項目」+動詞系ラベルで

メインメニューは5〜7項目が目安。増やしすぎは認知負荷を高め、迷いを生みます。ラベルは「診療案内」「医院について」「アクセス」「予約」など、患者様が口にする言葉で統一します。

Good(推奨)Not Good(避けたい)
診療案内 / 医院紹介 / 医師紹介 / アクセス / 予約Services / About / Staff / Location / Contact(英語混在)
費用・お支払い / よくある質問その他 / 各種情報(抽象的で曖昧)

動詞・目的語の組み合わせ(例:予約する / 確認する / 調べる)は意思決定を後押しします。スマホでは「予約ボタン」をナビ外に独立CTAとして固定表示するのがおすすめ。

3.ドロップダウン(メガメニュー)は「2階層まで」

診療項目が多い場合も、2階層までに抑えます。第1階層で「一般歯科 / 矯正 / 口腔外科 / 小児 / 予防」など、患者様が迷わないグループ分けに。第2階層で個別治療へ。

グルーピングのコツ
  • 目的別(痛みを治す / 見た目を整える / 予防する)
  • 年齢別(お子様 / 大人 / ご高齢)
  • 状態別(初診 / 再診 / 応急)

4.スマホ優先:親指で届く「予約」ボタン設計

パソコン苦手な院長

PCのメニューは整ってきましたが、スマホで迷われていないか不安です。

ぱそあん

モバイルの親指ゾーン(画面下部)に予約ボタンを固定しましょう。
「電話」「WEB予約」「LINE」の3分岐が多い場合は、最優先の1つをボタン、他はメニュー内に退避が◎。

ハンバーガーメニュー内は、検索・予約・アクセスをトップに。折り畳み(アコーディオン)で第2階層を配置すると、一覧性と到達速度の両立ができます。

5.パンくずとフッターで「迷子ゼロ」を実現

パンくずは階層の現在地を示す道標。トップ>診療案内>矯正歯科 のように、各階層をリンク化して回遊性を高めます。フッターには「予約・アクセス・診療時間」を再掲し、離脱直前の再案内を徹底します。

6.ラベルと言い回しを「患者様の語彙」に合わせる

院内で使う専門語ではなく、患者様が検索や会話で使う言葉に寄せます。例:「補綴」→「被せ物・詰め物」「審美」→「見た目を整える治療」。
ラベル統一はトーン&ボイスの一貫性にも直結します。

言い換えテンプレ(抜粋)
専門語患者様語彙
補綴被せ物・詰め物
口腔外科外科的な治療
咬合噛み合わせ
矯正装置矯正の装置(マウスピース等)

7.院内運用まで含めた「ヘッダー+院内掲示」の一致

サイトのナビゲーションと院内の案内(掲示/配布物/LINEメニュー)を同じ語と順番で揃えると、初診から再来院まで迷いが減ります。院内QRとサイトメニューのラベル一致は、問い合わせ率を安定させるカギです。

8.「予約前の不安」を解消するサブナビ設計

治療内容ページの上部やサイドに、患者様の不安を解くリンク群(例:費用 / 治療期間 / 痛み / 保障 / よくある質問)をまとめます。
これにより離脱→比較サイトへの連鎖を防ぎ、院内情報で意思決定を完結させられます。

9.アクセシビリティ:タップ領域・コントラスト・フォーカス

リンクやメニューボタンは44×44px以上のタップ領域、文字と背景の十分なコントラスト、キーボード操作時のフォーカス可視化を担保しましょう。これだけで体感の「使いやすさ」が大きく改善します。

10.チェックリスト:公開前の最終確認(保存版)

ナビゲーション設計チェック(20項目)
  • ・メインナビは5〜7項目に収まっている
  • ・「予約 / アクセス / 診療案内」が1クリックで到達
  • ・スマホ下部に予約CTAを固定(親指ゾーン)
  • ・ドロップダウンは2階層まで
  • ・メニューラベルは患者様語彙で統一
  • ・パンくずが各階層リンク化されている
  • ・フッターに予約/アクセス/診療時間を再掲
  • ・タップ領域44×44px以上
  • ・文字/背景のコントラスト比を確保
  • ・キーボードフォーカスが見える
  • ・院内掲示/LINEメニューと同じ語・順番
  • ・各ページのサブナビに不安解消リンクを配置
  • ・404/検索結果ページにも主要導線を配置
  • ・英語ラベルや専門語の混在なし
  • ・メニューのホバー/アクティブが視覚化
  • ・ヘッダーの高さが過大でない(ファーストビュー確保)
  • ・スクロール時の縮小ヘッダーで視界を広げる
  • ・「予約する」ボタンは色・形で一貫
  • ・重要導線のABテスト(位置/文言/色)を実施
  • ・公開後、GSCのサイトリンクと内部リンクの整合を確認

ぱそあんのまとめ

ぱそあんのまとめ
  • まずは最優先の3導線を1クリックで
  • メインは5〜7項目、モバイルは親指ゾーン
  • 患者様語彙のラベル統一で迷子ゼロへ
  • パンくず・フッターで再案内を徹底
  • 公開前は20項目チェックで仕上げ
目次