1.なぜSNSが“第二の受付”なのか?
近年、患者様の行動は「検索 → 口コミ → SNSチェック」という流れに変わりつつあります。 SNSは、医院の雰囲気や人柄を感じ取る“心理的な入口”。 公式サイトが「情報」、SNSは「印象」を伝える場です。
パソコン苦手な院長SNSって、実際どんな投稿をすればいいのか悩むんですよね。



大切なのは、“見られている”前提で設計することです。 SNSを受付の延長として捉えましょう。 たとえば、受付での笑顔・清潔な環境・丁寧な対応――それをオンラインで表現するのがSNSです。
「誰が見ても安心できる」「この医院は信頼できそう」と感じてもらえる発信を心がけると、 SNSが自然な集患ツールに変わります。
2.SNSで医院の印象をつくる3要素
投稿デザインや頻度よりも重要なのが、“医院らしさ”を伝える3つの要素です。
- ① 清潔感:背景・服装・照明・配色の一貫性
- ② 人柄:笑顔・自然体・チーム感を伝える写真
- ③ 信頼感:丁寧な言葉・正確な情報・一貫したトーン
どんなにおしゃれでも、情報が不正確だったり、トーンがぶれていると逆効果です。 「見た目より中身」を軸に、医院の雰囲気をリアルに届けることがポイントです。
3.投稿設計:受付の“対応姿勢”をSNSに変換する



投稿って、どうやって決めればいいんですか?思いつきでやると続かなくて…。



おすすめは、受付対応と同じ“3つの流れ”で設計することです。 ①あいさつ → ②説明 → ③お声がけ。 SNSもこの順番で考えると、患者様に伝わりやすくなります。
- ① あいさつ投稿:季節の挨拶・医院の日常・先生の想いなど(親しみ)
- ② 説明投稿:治療内容・予防・豆知識など(専門性)
- ③ お声がけ投稿:「ご相談ください」「まずは無料カウンセリングを」(行動)
この3種類をローテーションするだけで、投稿のリズムと信頼感が整います。 「押しつけずに伝える」「宣伝せずに伝わる」発信が理想です。
4.SNS運用のトーン&ルールを決める
複数のスタッフが投稿を担当する医院では、トーン&マナー(トンマナ)の統一が欠かせません。 「話し方」「語尾」「絵文字の使い方」まで共有しておくと、医院全体の印象が安定します。
- 語尾:「です・ます」で統一。やさしい語調で。
- 絵文字は🌿や😊など、安心感のあるもののみ。
- 投稿頻度:週2〜3回を目安に定期更新。
- 院内イベント・お知らせは「患者様目線」で表現。
院長だけでなく、スタッフが主体的に投稿する場合も、“医院公式”として信頼される文体に整えることが重要です。 SNSは医院の“公の顔”。軽率な表現はブランドを損なうおそれがあります。
5.写真・動画で“信頼できる雰囲気”をつくる
SNSでは文章よりも写真・動画が先に印象を決めます。 患者様が求めているのは「安心できる雰囲気」。 照明・構図・表情など、少しの工夫で信頼度は大きく変わります。
- 背景を整える(余計な物・反射・掲示物を避ける)
- 自然光 or 明るめの室内照明で撮影
- スタッフ全員の笑顔・視線を統一
- 動画は30〜60秒で要点を伝える
また、写真や動画には「説明」を添えるのが大切です。 単なる写真ではなく、「この笑顔の裏にある想い」や「安心して来ていただくための工夫」など、 ストーリーとして伝えると共感が生まれます。
6.SNSの目的は“フォロワー”より“信頼者”
医療機関におけるSNSは、フォロワー数よりも“信頼度”が重要です。 投稿の一貫性や正確性が「この医院は誠実だ」という印象を生みます。



フォロワーが少ないと、やっぱり意味がない気がしてしまって…。



数字よりも、どんな人に届いているかが大切です。 地域の方、既存患者様、再来院を迷っている方――。 信頼を積み重ねるSNSが、結果的に“選ばれる医院”をつくります。
投稿一つひとつを「受付での会話」として考えると、自然に信頼が積み上がります。 SNSは単なる宣伝ではなく、“信頼の場”として育てていくのが理想です。
7.まとめ:SNSは“オンラインの受付”として整える
医院のSNSは、見る人に安心を与えるオンラインの受付。 笑顔・言葉・清潔感――リアルと同じ印象を保つことで、信頼の輪が広がります。
「伝える」から「感じてもらう」SNSへ。 今日の投稿が、明日の来院につながる“やさしい受付”になります。
次回記事のお知らせ(③ Instagram運用で差がつく!医院ブランディング3ステップ)
次回は、Instagramで医院ブランディングを確立する3ステップ。 写真・ハッシュタグ・投稿テーマの設計を詳しく紹介します。









