1.リール・ショート動画が医療SNSで注目される理由
リール(Instagram)やショート(YouTube)は、15〜60秒の短い動画で医院の魅力を伝えられるツールです。 文章や画像だけでは伝わりにくい「雰囲気」や「信頼感」を、映像で“体感”してもらえるのが最大の特徴です。
- ✅ “見るだけ”で医院の印象が伝わる
- ✅ 拡散性が高く、新規患者層へのリーチが可能
- ✅ 撮影・編集がスマホだけで完結できる
特に医療分野では、「清潔感」「丁寧さ」「温かさ」などの印象が患者様の信頼形成に直結します。 短い動画で“感じてもらう”ことが、ブランディングの新しい形です。
2.動画で伝えるべき3つのテーマ
医療SNSの動画は、広告よりも「人となり」が伝わる構成が効果的です。 以下の3テーマを意識すると、自然で信頼感のある動画になります。
- ① 院内の日常:朝の準備、診療前の一コマ、笑顔のスタッフ紹介など
- ② 治療や予防の豆知識:歯磨き・姿勢・スキンケアなど、専門性をわかりやすく
- ③ 院長・スタッフの想い:医院の理念、患者様へのメッセージを短く語る
パソコン苦手な院長動画って撮影も編集も難しそうで…本当に自分たちでできるんですか?



大丈夫です。今はスマホだけで“十分プロ品質”の動画が作れます。 照明やマイクを少し工夫すれば、患者様にとって心地よい印象を演出できますよ。
3.撮影時のポイント5選
動画の印象を決めるのは「内容」よりも「見やすさ・聞きやすさ」。 基本を押さえるだけで、信頼度がぐっと上がります。
- ① 光は“正面から”当てる(逆光NG)
- ② 背景をシンプルに(診療室・白壁・ロゴ前がおすすめ)
- ③ ノイズ対策にスマホマイクを使用
- ④ カメラは胸〜顔の高さで固定
- ⑤ 話すスピードは「ややゆっくり」が安心感を与える
特に“目線”と“声のトーン”は印象を左右します。 目をしっかり見て、落ち着いたテンポで話すだけでも動画の完成度が上がります。
4.60秒で伝える構成テンプレート
【0〜5秒】導入:タイトル+笑顔で挨拶
【5〜20秒】問題提起:「こんなお悩みありませんか?」
【20〜45秒】解説:症状・予防・治療法をやさしく紹介
【45〜55秒】まとめ:「早めの受診が大切です」など
【55〜60秒】締め:医院名・ロゴ・ご予約案内
この流れに沿うだけで、どんなテーマでも“自然にまとまる”動画が作れます。 キャプションには「専門用語よりも日常語」を選ぶのがポイントです。
5.スマホでできる“印象アップ編集”3テクニック
- ① BGMを軽く入れる:落ち着いたテンポで雰囲気を明るく
- ② テロップを白+ブランドカラーで統一:読みやすく一体感を演出
- ③ アイキャッチ(1秒)を入れる:医院名+ロゴで印象を残す
編集アプリは「CapCut」や「Canva」が便利です。 テンプレートを使えば、テキストや音楽を簡単に差し替えられます。
6.リール活用で得られる3つの効果
- ① 認知拡大:フォロワー外にも表示されやすく、新規患者層に届く
- ② 親近感アップ:「どんな先生か」が分かり、初診のハードルが下がる
- ③ 採用にも効果:職場の雰囲気が伝わり、求職者からの応募が増える
とくに「先生の声が聞ける」「スタッフが楽しそう」といった動画は反応率が高く、 「この医院なら安心できそう」という印象づくりに大きく貢献します。
7.“信頼される動画”にするための注意点
- ・過度な編集やBGMの多用は避け、清潔感を重視
- ・治療中の映像は控えめに(苦手な方への配慮)
- ・患者様が映る場合は必ず同意書を取得
- ・医療広告ガイドラインを遵守(効果保証表現は禁止)
“おしゃれさ”よりも、“安心感と誠実さ”を優先すること。 それが医療動画ブランディングの基本です。
8.まとめ:“動く信頼”をつくるリール活用
動画は、言葉や写真では伝わりきらない「人の温度」を届けるメディアです。 視覚と聴覚の両方から医院の魅力を感じてもらえるため、印象の残り方が違います。
最初は短い自己紹介や院内ツアーからでOK。 「動く笑顔」が患者様の安心感を生み、医院ブランディングを大きく前進させます。
次回記事のお知らせ(⑩ 医療SNS広告の活用と費用対効果の考え方)
次回は、Instagram広告やLINE広告などを使ったSNS集患の戦略を解説。 “フォロワーを患者様に変える”ための費用対効果の見極め方を紹介します。









