1.Instagramは「写真で伝える医院のストーリー」
Instagramは「視覚で感じる信頼」のメディアです。 単なるお知らせではなく、医院の理念や想いを“写真の世界観”で表現する場所として活用しましょう。
パソコン苦手な院長写真って、どんな内容を投稿すればいいんでしょう? 治療の写真は載せにくいですよね。



治療写真よりも、「医院の雰囲気」や「スタッフの人柄」が伝わる内容が大切です。
清潔な院内、笑顔のスタッフ、季節の飾り、院長のひとことメッセージなど、
“行ってみたくなる空気感”を写真で表現しましょう。
Instagramは“おしゃれさ”よりも“安心感”と“信頼感”が大切。 写真・色味・トーンが統一されていると、医院の誠実さが自然と伝わります。
2.STEP1:テーマを決めて「投稿の方向性」を統一する
まず大切なのは、「何を発信するアカウントか」を明確にすること。 “投稿テーマ”を決めておくと、内容に一貫性が出て、フォロワーが安心してフォローできます。
- ① 予防歯科・健康情報発信(患者様が学べる投稿)
- ② 院内の雰囲気紹介(人柄・安心感を伝える)
- ③ スタッフの日常・季節のイベント(親しみを演出)
- ④ 院長メッセージ・診療理念(信頼を高める)
テーマを3〜4本に絞ることで、投稿の軸がぶれません。 逆に、なんでも投稿してしまうと「このアカウントは何の発信かわからない」と離脱されやすくなります。
3.STEP2:トーンと色味で“医院らしさ”を統一する
Instagramで“統一感”を出すために最も重要なのが色とトーンです。 投稿の配色や明るさをそろえることで、ブランドとしての信頼感が高まります。
- 背景を白・淡いグレーなどに統一(清潔感)
- 制服やロゴカラーをアクセントに使う(医院らしさ)
- 明るく自然光を感じる写真で統一
- テンプレート投稿(Canvaなど)も同系色で統一
たとえば、ロゴが青なら投稿にも淡い青を差し色として入れるなど、 「視覚的に医院を思い出せる一貫性」を意識しましょう。



色味や雰囲気をそろえると、デザインが難しそうに見えます。



テンプレートを3種類だけ決めておくと簡単です。 「説明用」「お知らせ用」「季節用」など。 投稿を重ねても統一感が崩れません。
4.STEP3:ハッシュタグと投稿設計で“見つけてもらう”
ハッシュタグは、単に検索されるためだけでなく、 「どんな医院か」を言語化するツールです。 地域+診療科+医院の特徴を組み合わせるのがコツです。
- ① 地域名+診療科(例:#世田谷区歯医者 #札幌矯正歯科)
- ② 医院コンセプト(例:#痛みに配慮した治療 #家族で通える歯科)
- ③ 投稿内容(例:#ホワイトニング #定期検診 #予防歯科)
また、キャプション(本文)は「話しかけるような文体」で書くと効果的です。 難しい言葉よりも、患者様が日常で使う言葉で説明しましょう。



キャプションに何を書けばいいかわからなくて、いつも短くなってしまいます。



文章の構成は「①結論 → ②理由 → ③行動提案」の3ステップがおすすめです。
例:「定期検診で早期発見できます😊 → 痛みが出る前に治すことが大切 → ご予約はLINEからどうぞ!」
5.投稿を「シリーズ化」して信頼を積み重ねる
投稿に一貫したテーマを持たせると、医院の発信に「物語性」が生まれます。 たとえば、「院長コラム」「1分でわかる歯の豆知識」「スタッフ紹介シリーズ」など。 シリーズ化は、フォロワーが継続的に見てくれる仕組みになります。
「継続して見たい」と思われるアカウントは、信頼されるアカウント。 “定期更新”よりも“価値のある発信”を重視しましょう。
6.Instagram運用で注意すべきポイント
- 患者様の顔が映る場合は、必ず同意を得る
- ビフォーアフター投稿は、医療広告ガイドラインを遵守
- 過度な表現(完全に治る・必ず白くなる)はNG
- スタッフ個人アカウントとの棲み分けを明確に
Instagramは気軽に見える反面、医療広告法の対象にもなります。 特に審美・矯正・インプラントなどは、表現ルールを確認した上で発信しましょう。
7.まとめ:「美しいフィード」より「信頼される世界観」を
Instagram運用の目的は「見た目を整えること」ではなく、信頼される世界観をつくること。 色・言葉・写真のトーンを統一すれば、医院の理念や想いが自然に伝わります。
SNSは広告ではなく「信頼を育てる接点」。 毎日の投稿が、患者様の“安心”を支えるブランド発信になります。
次回記事のお知らせ(④ LINE公式アカウントの活用法)
次回は、LINE公式アカウントの運用方法を解説。 再診促進・予約誘導・キャンセル防止につながるメッセージ設計を紹介します。









