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患者様が安心する“言葉のトーン”とは?

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3-4安心感を生む言葉のトーン
パソコン苦手な院長

文章が硬いって言われるんですが、どう直したらいいかわからなくて…。

ぱそあん

実は“何を書くか”よりも“どう書くか”が大事なんです。
同じ内容でも、トーンが違うだけで印象はまったく変わります。

言葉のトーンとは、“伝わる温度”のこと。
医療サイトでは、「安心」「誠実」「やさしさ」を感じるトーンが信頼を生みます。

目次

トーンは「医院の人柄」を表す


文章には“声のトーン”のように、読み手に伝わる温度があります。
それが「言葉のトーン」です。

たとえば…
「最新の治療設備を導入しています。」
「患者様に安心して治療を受けていただけるよう、最新の設備を導入しています。」
同じ事実でも、後者には“思いやり”が感じられます。
これは、トーンが「冷たい説明」から「やさしい会話」に変わった例です。

ぱそあん

言葉には“温度”があります。
それを整えるだけで、医院の印象まで変わるんです。

医療サイトに合うトーンの基本3タイプ

医療サイトでは、“患者様が安心できるトーン”が何より大切です。
その中でも特に意識したいのが、次の3タイプです。

トーンの3タイプ

  1. 誠実なトーン(信頼を与える)
     →「専門的だけど、落ち着いていて安心」
  2. やさしいトーン(親しみを生む)
     →「柔らかくて、寄り添ってくれる感じ」
  3. 前向きなトーン(希望を与える)
     →「治療後の明るい未来を想像できる」

この3つを組み合わせると、“冷たくない専門性”が実現します。

理想は「やさしくて誠実」な文章。

患者様に寄り添いながらも、プロとしての信頼感を伝えることができます。

トーンを整えるには「語尾」を見直す

文章の印象を決めるのは、語尾の選び方です。
特に医療サイトでは、「〜します」「〜です」だけの連続は堅くなりやすいです。

改善例

硬い印象やさしい印象
ご相談ください。お気軽にご相談ください。
診療を行っています。診療を行っております。
ご来院ください。ぜひお越しください。
〜です。〜です。〜です。〜です。〜しております。〜になります。
ぱそあん

“少し語尾を変える”だけで、
文章の温度が1〜2℃上がるような感覚です。

“患者様目線”のトーンに変える

トーンを柔らかくするために大切なのは、医院目線から患者様目線に変えること。
同じ情報でも、“相手の立場”で書くと自然に優しくなります。

例文比較
❌:「当院では痛みの少ない治療を行っています。」
⭕:「痛みが苦手な方でも安心して治療を受けられるよう、工夫しています。」
❌:「歯周病の治療を行います。」
⭕:「歯ぐきの腫れや出血でお悩みの方には、歯周病の治療を行っています。」

“誰に向けて話しているか”を明確にするだけで、

文章のトーンが自然にやさしくなります。

トーンを整える“クッション言葉”を使う

トーンをやわらげる最も簡単な方法が、クッション言葉の活用です。
直接的な表現を避け、心のクッションを置くことで読みやすくなります。

クッション言葉の例
  • 「まずは〜」
  • 「もしご不安な場合は〜」
  • 「お気づきの点があれば〜」
  • 「できる限り〜」
  • 「少しでも〜」

例文
・「もし歯の痛みが続く場合は、早めの受診をおすすめします。」
・「まずはお気軽にご相談ください。どんな些細なことでも構いません。」
クッション言葉を加えるだけで、命令ではなく提案のトーンになります。

ぱそあん

優しい文章って、読む人に“選択肢”を残してくれてるんです。

トーンを決める「言葉の表情」

文章のトーンには、“表情”も関係します。
具体的には、形容詞・副詞の選び方で印象が変わります。

言葉の表情を整えるコツ

冷たい印象温かい印象
完璧な丁寧な・誠実な
迅速にしっかりと・落ち着いて
必ずできる限り
無痛痛みを抑えた・できるだけ痛みの少ない
ポイント

“患者様の心に優しく響く”言葉を選ぶことが、
安心のトーンづくりにつながります。

トーンが揃うと“医院の信頼感”が上がる

サイト全体でトーンが統一されていると、医院の印象が安定します。
ページごとに言葉の温度が違うと、「誰が書いたの?」と感じられてしまうことも。

トーン統一のポイント
・トーン統一のポイント
・「患者様」表記を統一する(例:「患者さま」「患者さん」など)
・“やさしい表現+専門的な内容”を共通ルールにする

ぱそあん

トーンが揃っている医院は、“人柄が伝わるサイト”になります。
まるで、同じ声で語りかけられているような安心感です。

トーンを整える“読み返しチェック”

文章を書いたあとに、音読してみるのが一番のチェック方法です。
声に出して読んで「強すぎる」「冷たい」と感じる部分は、トーンがずれています。

チェックリスト
・声に出しても自然に聞こえるか?
・「〜しなければなりません」が多くないか?
・専門的な言葉ばかりになっていないか?
・感情のトーンが一定になっていないか?

チェックリスト

共感声に出しても自然に聞こえるか?
丁寧な説明のあとに、「安心してほしい」という一文を。
それだけで、伝わる文章が“心に届く文章”になります。

チェックリスト
1.主語を患者様に変える
2.感情に寄り添う一文を添える
3.「あなた」目線で語りかける
4.感情のトーンを加える
5.未来の安心で締めくくる

“読み返し=調音”。

トーンを整えることは、医院の“声”を調えることです。

まとめ:“安心のトーン”は医院の印象を決める

“何を伝えるか”より、“どう伝わるか”が信頼を生む。
患者様が「安心できる」と感じるトーンこそ、医院のブランディングの核心です。

安心トーンを作る7つのステップ
  • 誠実・やさしさ・前向きの3要素を意識
  • 語尾をやわらかく整える
  • 患者様目線で書く
  • クッション言葉を添える
  • 優しい形容詞を選ぶ
  • サイト全体で統一する
  • 声に出して確認する
まとめメッセージ

トーンは、医院の「声の表情」。
言葉の優しさが、患者様の心を落ち着かせます。
どんなに正しい情報も、“やさしいトーン”でこそ信頼に変わるのです。

次回予告

→「⑤ “伝えすぎない文章”が信頼を生む理由」

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