1.写真と配色がチグハグだと“違和感”が生まれる

写真を入れたら、デザインの印象が崩れた気がするんですが…



それは“色のトーン”が写真と合っていないのかもしれません。
写真と背景・文字色のトーン(明るさや温度感)がずれていると、見る人は無意識に違和感を覚えます。
白背景は、モニターの光を強く反射するため、スマホやPCで長時間見ると目がチカチカします。
その結果、読者は無意識に「読むのがしんどい」と感じてしまうのです。
たとえば、
・暖かい照明の院内写真 × 冷たいブルー背景 → 不自然で寒々しい印象
・クールトーンの写真 × ベージュ背景 → ぼんやりして見える
色の印象は、写真とサイトカラーの調和で決まるといっても過言ではありません。
色を変えるより先に、写真の明るさ・色味を整えることが重要です。
2.写真に合わせて背景色を微調整する



背景を変えると、写真が沈んだり浮いたりするんですよね。



それは自然な現象です。
写真の“色温度”に合わせて、背景の明るさや色味を少し調整してあげましょう。
色温度に合わせた背景色の選び方
写真の傾向 | 向いている背景色 | 印象 |
---|
暖色系(オレンジ照明・木目) | アイボリー・ベージュ系 | 温かく親しみやすい |
寒色系(白壁・昼光色) | ペールブルー・グレー系 | 清潔で落ち着いた印象 |
中間色(自然光・ニュートラル) | ホワイトグレー | バランスが良くどんな写真にも合う |
大事なのは“写真を主役にして色が引き立て役になること”。
背景を目立たせるのではなく、“なじませる”意識でまとめましょう。
3.写真が多いサイトでは“色を控えめに”



スタッフ写真とか、診療風景の写真を多く載せたいんです。



写真が多いサイトこそ、配色は控えめにするのが鉄則です。
写真そのものが“色の要素”になるからです。
写真が多い場合、背景や見出しまでカラフルだと、視線が分散します。
ベースは白や淡いグレーで整え、見出しだけに医院カラーを使うくらいがちょうど良いです。
“余白で見せるデザイン”を意識すると、写真が自然に映えます。
“写真=主役”にしたいときは、背景を控えめに。
淡い色と広めの余白が、清潔感と信頼感を生みます。
4.光の向きと写真トーンにも注意



同じ医院の写真なのに、ページによって印象がバラバラなんですよね。



れは“光の方向”や“ホワイトバランス”が違っているからです。
写真の撮影条件が違うと、色味の印象が揃わなくなるんです。
トーンを揃える簡単チェック
・写真を並べて全体の明るさが均一かを見る
・オレンジっぽいものは色温度を下げる(青寄り)
・青っぽいものは少し暖色寄りに補正する
・トップページと下層ページの色味を見比べて統一
見てほしいのは“内容”なので、色味のムラがあると信頼感を損ねます。
画像補正で“全体を少し明るく整える”だけでも印象が変わりますよ。
5.色が写真を“印象的に見せる”こともある



逆に、色のほうで写真を引き立てることってできますか?



もちろんできます!
たとえば、補色の関係を意識すると、写真がより鮮明に見えるんです。
写真を映えさせる補色の組み合わせ
写真の主色 | 引き立てる背景色 | 効果 |
---|
青系の写真(制服・院内) | オレンジ〜ベージュ系 | 明るく温かみをプラス |
緑系の写真(植物・ロゴ) | ピンク〜コーラル系 | 柔らかく華やか |
白多めの写真 | ペールブルー・ゴールド系 | 高級感と奥行き |
ベージュ系の写真 | グレー〜ネイビー系 | 引き締まって印象的 |
“写真と色の対話”を意識すると、自然に視線が集まります。
ただし、強いコントラストをつけすぎると、写真の雰囲気が壊れるので注意です。
主張しすぎない色を選ぶと、自然な温度感で信頼感が生まれます。
6.写真と色を揃えると“世界観”が完成する



なるほど…色と写真を合わせるだけで、サイトの世界観って変わるんですね。



そうなんです。
写真と色が揃うと、“医院らしさ”が自然に伝わります。
それがブランディングの第一歩なんですよ。
写真のトーン(暖色 or 寒色)に合わせて、背景色を微調整しましょう。
たとえば
・優しさを伝えたい医院 → 暖色系の写真+ベージュ系背景
・専門性を伝えたい医院 → 寒色系の写真+ブルーグレー背景
・上質感を出したい医院 → 白多めの写真+淡い金・グレージュ背景
全体を見て、“違和感のない調和”を目指すのが理想です。
7.まとめ:写真と色が一致すると信頼感が生まれる
- 写真とサイトカラーのトーン(明るさ・温度)を合わせる
- 背景は写真より一歩引いた“引き立て役”に
- 写真が多いサイトは、色を控えめにして余白で整える
- 色温度・光の方向を統一して自然な印象に
- 補色を使うと写真が映えやすいが、強すぎないよう注意
背景色は、主張しないようでいて“サイト全体の雰囲気”を決める重要な要素。
心地よい色を選ぶことで、患者様が“最後まで読んでくれるサイト”になります。
→⑨「写真とのバランスで“色の印象”が変わる」