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“ビジョン”と“ミッション”で差がつく医院づくり

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5-2医院理念を言葉で見える化

“ビジョン”と“ミッション”は、医院の判断をブレさせない北極星
理念を現場の行動に落とすことで、患者様にもスタッフにも「選ばれる理由」が明確になります。

目次

1. ビジョンとミッションの違い(定義・役割を明確化)

パソコン苦手な院長

“ビジョン”と“ミッション”、言葉は知ってますが実務では混ざってしまいます…。違いは何ですか?

ぱそあん

要点はシンプルです。
ビジョン=医院がめざす未来像(長期:3〜10年)。
ミッション=その未来に向けて今果たす役割(日々の行動)。
ビジョンが“方向”、ミッションが“推進力”。この2つが揃うと、採用・設備投資・発信の軸が整います。

定義の一行まとめ

ビジョン=叶えたい未来ミッション=毎日の役割。患者様にもスタッフにも“選ぶ理由”を言語化する軸。

2. なぜ必要か:採用・患者選択・投資判断の“迷い”を減らす

パソコン苦手な院長

作る手間に見合う効果はありますか?日々が忙しくて…。

ぱそあん

大いにあります。ビジョン/ミッションがあるだけで、意思決定のスピード発信の一貫性が上がります。
採用では「どんな医院か」が瞬時に伝わり、患者様は“自分に合うか”を判断できます。結果的にミスマッチが減り、投資も“ビジョンに近づくか”で評価できます。

3つの実務メリット
  • 発信の一貫性:サイト・SNS・院内掲示が同じ方向へ
  • 採用の精度UP:共感人材が応募、早期離職の抑制
  • 投資判断の明確化:「ビジョンに近づくか」で優先度決定

3. ビジョンとミッションの作り方:5ステップ(現場で使える)

パソコン苦手な院長

実務的な作り方を教えてください。院内で30分ワークできる形が理想です。

ぱそあん

以下の5ステップで“下書き”まで到達できます。スタッフと一緒に進めると精度が上がります。

  • 現状把握:患者層・強み・課題を書き出す(5分)
  • 未来像の言語化:3年後、患者様/地域にどう見られたい?(5分)
  • 役割の定義:未来へ進むために、今の医院が果たす役割(ミッション)を一文に(8分)
  • 根拠の洗い出し:実績・仕組み・設備など“言える証拠”を3つ(7分)
  • 患者語へ整形:専門語→日常語。20〜30字の一文+3根拠カード化(5分)

テンプレ:ビジョン=「○○の地域で最も△△に選ばれる医院へ」。
ミッション=「□□な患者様に、◇◇を通じて“●●”を届ける」。

4. 価値観×患者便益マップでズレを防ぐ(青系テーブル)

医院の価値観(軸)対象患者一次便益(感情)二次便益(機能)根拠(証拠)
痛み配慮・丁寧説明はじめての方・高齢者怖くない安心表面麻酔/電動注射/3分説明症例提示/写真共有/同意書運用
通いやすさ・時短ワーママ/ビジネス層負担が少ない19時受付/予約管理/ネット仮受付当日連絡/待ち時間可視化/LINE通知
審美・上質美容志向/イベント前自信が持てるホワイトニング/審美/色見共有術前後写真/保証/色見チャート

ビジョン/ミッションがこの表と一貫しているかを確認します。発信・導線・スタッフ教育に落ちる言葉になっていれば、運用がスムーズです。

5. NG表現とOK例(院内でそのまま使える言い換え)

NG:抽象的で共感が生まれない

  • 「地域に根ざした歯科を目指します」…誰でも言える
  • 「最新機器で安心の診療」…何がどう安心か不明

OK:患者語+根拠で“行動”につなげる

  • ビジョン例:「通いやすさで選ばれる地域のかかりつけへ」
  • ミッション例:「忙しい方へ19時受付×待ち時間管理今日の不安を小さく
  • 根拠カード:「当日予約変更OK/LINEで順番案内/写真で3分説明」

ポイントは「具体語+数字+固有名」。抽象語を削り、読後に“予約してみよう”と思える一文にします。

6. 20〜30字に収める“ステートメント化”テンプレ

  • 安心型:「はじめてでも安心。写真で共有し痛みに配慮
  • 時短型:「19時まで受付。予約管理で待ち時間を短縮
  • 審美型:「自然で上品に。仕上がりを写真で一緒に確認

ヒーロー=一行+直下に根拠3カード+右(または下)にCTA。「30秒で予約|まずは無料相談」がおすすめ。

7. 院内浸透:朝礼・面談・採用で“同じ一言”を反復

パソコン苦手な院長

作って終わりになりがちです。どう浸透させますか?

ぱそあん

反復が鍵です。
朝礼で“今月の一言”を唱和/患者様対応の成功事例を共有。
採用は求人票・面接質問にも同じ一言を掲載。名刺・電話応対・SNSプロフィールにも統一して載せます。

8. KPIで運用:CVR/直帰/滞在の改善をA/Bテスト

ヒーロー一文・CTA文言・根拠カード順序をテスト。
評価指標は予約CVR・クリック率・直帰率・滞在時間。数字で“刺さる言葉”を決めると、スタッフの納得感も高まります。

9. トーン&ボイス・デザインとの連携(読みやすさを担保)

色・フォント・ボタンの一貫性は“医院の人柄”そのもの。
見出し色#144E85、背景#F7FAFCなど清潔×信頼の配色を基調にし、本文は#333〜#444で疲れにくく。H2の下線や余白も統一して、読了率を上げます。

10. まとめ:ビジョン×ミッションが“選ばれる理由”を育てる

ぱそあんのまとめ
  • ビジョン=未来像/ミッション=役割を一文に
  • 20〜30字の患者語ステートメント+根拠3カード
  • 青系テーブルで価値観×便益×根拠を整合
  • 朝礼・採用・SNSで同じ一言を反復
  • A/BテストでCVR・直帰・滞在を改善

言葉を整えると、選ばれ方が変わります。今日決めた一言を、まずはヒーロー見出しに置いてみましょう。

次回記事のお知らせ(④ 院長の人柄が伝わる“プロフィール表現術”)

次回は、患者様が“ここなら話せそう”と思えるプロフィールの書き方。経歴よりも人柄が伝わる構成・写真のコツ・NG/OK文例を紹介します。

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