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口コミ・紹介”につながる患者様との関係づくり」

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5-6口コミで広がる医院の信頼力

“口コミ・紹介”は、医院の信頼が自然に広がるサイン。
広告よりも強力で、費用対効果が高いのが特長です。体験と感情が満たされたときに口コミは生まれます。今回は、院長とスタッフの「ふるまい設計」から導線・仕組み化まで、実務に落とし込む方法をお伝えします。

目次

1. なぜ口コミ・紹介が重要か(費用対効果と信頼の質)

パソコン苦手な院長

広告も出していますが、口コミはそんなに影響力があるんですか?

ぱそあん

はい。口コミは第三者の体験を起点に広がるため、信頼の質が高いんです。広告は“医院発信”、口コミは“患者様発信”。費用をかけずに認知が伸び、紹介患者様は来院率・定着率が高い傾向があります。

2. 口コミが生まれる条件(体験×感情×一貫性)

パソコン苦手な院長

具体的に、どういう時に口コミが生まれるんでしょう?

ぱそあん

期待以上の体験が、言いやすい言葉で記憶に残ったときです。
受付のひと声、説明の3分、痛みへの配慮、会計までのスムーズさ──この一連の流れが一貫して“やさしい”と、口コミは自然に生まれます。

  • 体験:待ち時間の見える化/丁寧な説明/痛み配慮/清潔な空間
  • 感情:不安が小さくなる/気持ちに寄り添われた実感/ほっとする
  • 一貫性:HP・電話・受付・診療・会計でトーン&マナーが揃う

3. 受付・診療・会計で“口コミポイント”を作る(ふるまい設計)

場面やること(患者語)時間目安ねらい
電話/LINE「今週の空き枠」を先に提示/変更OKを伝える30秒不安の先回り・心理的負担の軽減
来院時「お待たせ時間◯分目安」を表示10秒コントロール感の付与
診療前写真や図で「今日やること」を3分で共有3分安心と納得の確保
処置中痛点の予告(今チクッとしますね)と呼吸合わせ随時痛み不安の低減
会計時次回の所要時間目安と持ち物案内30秒次回来院の心理ハードルを下げる

これらはすべて患者語で、短く、先回りで伝えるのがコツ。医院メッセージ(②)やビジョン・ミッション(③)と同じ言い回しに揃えると、安心感が増します。

4. “紹介したくなる一言”テンプレ(受付・チェアサイド共通)

パソコン苦手な院長

どんな言葉が、紹介につながりやすいですか?スタッフに共有したいです。

ぱそあん

患者様がそのまま使える短いフレーズが効果的です。以下を台本化し、朝礼でロールプレイしましょう。

  • 受付:「本日の所要は20〜30分目安です。ご予定に余裕はありますか?」
  • 説明:「写真で3分だけご説明します。迷ったら一緒に選びましょう」
  • 痛み配慮:「いま少しチクッとします。深呼吸に合わせますね」
  • 次回案内:「次回は15分前後です。お仕事帰りでも間に合いそうでしょうか?」
  • 紹介きっかけ:「もし周りで歯科が苦手な方がいたら、“ここは怖くないよ”とお伝えください」

5. アンケート&クチコミ運用(QRと掲示で“自然に”促す)

パソコン苦手な院長

口コミのお願いは、どこまでやってもいいんでしょう?直接お願いするのは気が引けます。

ぱそあん

直接の“評価依頼”ではなく、感想の共有導線を整えます。院内掲示・カード・会計時の一言で、さりげなく選べる形が自然です。

  • 院内掲示:受付横にQR。見出しは「本日のご感想を30秒で
  • カード:名刺サイズでQR・URL。「気づいた点を教えてください
  • 会計時の一言:「本日のご説明はわかりやすかったでしょうか?30秒アンケートにご協力いただけると助かります」

アンケートは5問以内自由記述1問が鉄則。自由記述はHPに掲載許諾を確認し、“患者様の声”として根拠カード(②・③)へ反映します。

6. SNSと口コミの連動(ストーリーで“語られる医院”へ)

パソコン苦手な院長

SNSで何を発信すれば、口コミとつながりますか?スタッフの負担も気になります。

ぱそあん

「患者様の役に立つ情報」×「医院メッセージの反復」が基本です。頻度は週2〜3本でOK。フォーマット化して、撮る→書く→投稿の流れを15分で回せるようにします。

  • 内容例:3分でわかるセルフケア/痛みの少ない治療の工夫/今日の一言(ビジョン/ミッション)
  • 写真:白背景・自然光・#F7FAFC系の明るさで統一
  • 文末テンプレ:「不安なことはDMでもOK。まずはご相談ください」
SNS→来院の“橋渡し文”テンプレ

30秒でWeb予約できます。今週の空き枠はプロフのリンクからご確認ください」

7. クレームを“信頼に変える”対応(再来を生むリカバリー)

パソコン苦手な院長

クレームが怖いです…。口コミに響きませんか?

ぱそあん

適切に対応すると、むしろ信頼が上がることがあります。ポイントは「傾聴→共感→代替案→次の一歩」です。テンプレを用意して、受付・スタッフと共有しましょう。

  • 傾聴:最後まで遮らずに聞く(復唱で共感を示す)
  • 謝意と共感:「教えてくださって助かります」「不安なお気持ち当然です」
  • 代替案:「次回は◯◯の方法で痛みを抑えます」「別枠で◯◯をご提案します」
  • 次の一歩:実施を約束・記録し、院内で再発防止を共有

ネガティブ体験がポジティブに転じると、逆口コミ(好意的な再評価)が起きやすくなります。

8. 紹介カードとご家族導線(医院の“優しさ”を形に)

パソコン苦手な院長

紹介カードって、まだ効果ありますか?紙は時代遅れでしょうか。

ぱそあん

紙+デジタルの併用が最強です。名刺サイズの紹介カードにQRを載せ、家族用の予約導線へ。配布は“お願い”ではなく、“必要な人に届くように”というスタンスで自然に渡します。

  • カード文例:「歯医者が苦手な方へ。3分説明と痛み配慮で不安を小さく」
  • QR先:ヒーロー一言+根拠3カード(②・③で作成した内容)
  • 手渡しタイミング:会計時・検診終了時・イベント時

9. KPIで可視化:口コミ・紹介の測り方(集患の見える化)

「改善は計測から」。受付で来院経路を簡単に記録し、月次で共有します。スプレッドシートや予約システムのメモ欄で十分。迷ったら項目は3つだけ。

項目入力例用途
来院きっかけ家族紹介/友人紹介/Web検索/SNS/通りがかり媒体効果の把握
紹介者区分患者様/スタッフ/他院謝意や連携の設計
自由記述「職場の◯◯さんから」「Instagramの投稿を見て」打ち手のヒント
月次ミーティングの確認ポイント

① 紹介比率(%)/② アンケート回収率/③ 口コミで最も多い“褒め言葉”(言い回し)

10. まとめ:体験と言葉をそろえると、口コミは自然に生まれる

ぱそあんのまとめ
  • 体験×感情×一貫性が口コミの土台
  • 患者語で短く先回りの声かけ
  • “紹介したくなる一言”を台本化して朝礼で反復
  • QRアンケートと掲示で自然に促す
  • クレームは傾聴→共感→代替案で信頼に変換
  • 月次でKPI可視化、褒め言葉を医院メッセージに反映

次回記事のお知らせ(⑥ ロゴ・カラー・フォントで“医院の個性”を可視化)

次回は、ロゴ・カラー・フォントで医院の個性を見える化。トンマナの決め方・院内外の使い分け・配色テンプレまで、実務で使えるデザイン基礎を紹介します。

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