本章では、行動心理に基づいたUX設計を軸に、
予約ボタンの配置・文言設計、WordPressと外部予約システムの考え方、
そしてLINE公式アカウントを活用した来院前後のコミュニケーション設計まで、
実務に使える形で解説します。
1.「予約導線」は“行動心理”から設計する
院長予約ボタンは設置しているのですが、なかなか予約まで進まないんです。



患者様は**「迷った瞬間に離脱」します。
予約導線は、クリックさせる仕組みではなく、心理的距離を縮める順番で設計することが大切です。
トップ・診療科・院内紹介など、どの段階でも「今すぐ行動できる選択肢」**を用意しましょう。


行動心理に基づく3ステップ導線
- 認知段階
「予約はこちら」ではなく、「空き状況を見る」で軽く誘導する - 比較段階
迷っている患者様には「LINEで相談」「質問を送る」で安心感を与える - 決定段階
ファーストビュー・診療科下部・固定フッターに予約導線を統一配置する
2.予約ボタンの配置ルールと色設計
予約ボタンの位置・サイズ・色は、UXに直結します。
特にスマートフォンでは、**画面下1/3(親指の可動範囲)**に固定フッターを設けるのが基本です。
色はサイト全体のアクセントカラーの中から、
「行動色」を一つ決めて、すべての予約導線で統一しましょう。
複数の色を使うと、かえって迷いを生みます。
予約ボタン配置の3原則
・ヘッダー右上と固定フッターに常設(どのページでも1タップ)
・本文中は「説明 → 行動」の流れで配置
・色は医院のブランドカラー内で統一(青系・緑系など)
3.LINE連携は「第2の受付」として設計する



LINEは導入していますが、何を配信すればいいのか迷っています。



LINEは配信ツールではなく「会話型の予約導線」として使うのがポイントです。
質問・予約・リマインドをまとめて行うことで、
電話対応の負担を減らしながら、来院率を高められます。
LINE連携でできること
・来院前の質問受付(自動応答で安心感を与える)
・予約前日のリマインド配信(キャンセル防止)
・治療後のフォローメッセージ(次回予約につなげる)
・画像や動画によるセルフケア案内(再診率向上)
4.WordPress×LINE公式アカウントの導線設計
LINE活用の第一歩は、友だち追加のしやすさです。
トップページ、アクセスページ、診療科ページ下部など、
患者様の不安が高まりやすい場所に設置しましょう。
WordPressでは、外部予約システムや問い合わせフォームと組み合わせ、
クリック数や遷移を計測できる導線を作ることが重要です。
5.ボタン文言の心理効果とABテスト
「予約する」よりも「空き状況を見る」。
この小さな言葉の違いが、クリック率を大きく左右します。
CTA文言は感覚ではなく、ABテストで判断しましょう。
数字で見ることで、改善ポイントが明確になります。
6.データで見るUX改善ポイント
Google Analytics 4、Search Console、LINE公式アカウントの管理画面を組み合わせ、
行動 → 予約完了までの流れを可視化します。
特に以下の3点をセットで確認すると、ボトルネックが見えやすくなります。
・スマホ/PC別の予約CVR
・ボタンごとのクリック率
・離脱が多いページ
7.スタッフと共有する運用体制づくり
予約やLINE運用は、現場スタッフの理解が不可欠です。
返信時間や未対応件数などを共有し、
仕組みとして回る運用体制を作りましょう。
8.ぱそあんのまとめ
・予約導線は行動心理の順番で設計する
・LINEは会話型の受付として活用する
・ボタンの色・位置・文言は必ず統一する
・データで改善点を可視化する
・スタッフと共有できる運用体制が成功の鍵
次回シリーズ予告(23:医療サイトのセキュリティ・SSLチェック)
次回は、SSL設定・フォーム保護・バックアップ体制など、医療情報を守るセキュリティ設計を徹底解説します。
「安全で信頼できる医療サイト」の基盤を築くチェックリストを公開します。









