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医療サイトの保守・管理で見落としがちな点|更新・セキュリティ・法対応を整える運用チェック

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保守・管理の見落とし対策

「公開してからが本番」――。
医療サイトの保守・管理は、構築後の“維持と信頼”を支える最も重要なフェーズです。
しかし実際には、更新忘れ・リンク切れ・法的表示の古さなど、見落としが患者様の不信感につながるケースも。
本稿では、WordPressを中心とした医療サイトの保守・管理で見落としがちな7項目を整理し、医院の信頼を守るためのチェック体制を紹介します。

目次

1.更新停止がSEO評価を下げる

パソコン苦手な院長

数年前に作ったサイトをそのまま使っています。更新していないと問題ですか?

ぱそあん

はい。更新されないサイト=情報が古いサイトとみなされ、検索評価が下がります。
医療分野では特に「最新の情報性」「信頼性(E-E-A-T)」が重要視されるため、月1回以上の更新を目標にしましょう。

最低限の更新スケジュール
  • ・月1回:お知らせや院内活動の投稿
  • ・半年に1回:スタッフページや診療時間の見直し
  • ・年1回:全ページのリンク・構文・画像最適化チェック

2.プラグインとテーマの放置は脆弱性の原因に

WordPressでは、古いテーマやプラグインを放置すると脆弱性の入口になります。
更新通知が出たら、すぐに実施。更新前には必ずバックアップを取得しておくのが鉄則です。

項目対策頻度
WordPress本体最新版へアップデート月1回
プラグイン使用中のみ更新、不要なものは削除月1回
テーマ子テーマ利用+親テーマ更新年数回
PHPバージョンサーバー側で安定版に更新年1回

3.SSL更新と混在コンテンツの再チェック

SSL証明書の有効期限切れや、HTTPリンクが混ざる「混在コンテンツ」は、サイト警告やSEO減点の原因になります。
特に画像・PDFリンクがHTTPのまま残るケースが多く、定期点検が必要です。

SSL点検リスト
  • ・SSL証明書の有効期限を確認(年1回)
  • ・すべての内部リンクがHTTPS化されているか確認
  • ・画像・PDF・外部埋め込みにHTTPが混在していないかチェック
  • ・Let’s Encrypt利用時は自動更新ログを確認

4.法的表示・広告ガイドラインの更新漏れ

医療広告ガイドラインは年々改定されており、古い表現が違反リスクになることもあります。
「最新の基準で正しい表現に修正する」ことが保守の一環です。

更新対象ページの例
  • ・プライバシーポリシー(法改正・クッキー対応)
  • ・診療案内(ビフォーアフター写真・体験談の表現)
  • ・スタッフ紹介(資格・所属学会の表記見直し)
  • ・料金表(自由診療価格・税込表示)

5.バックアップと復元テストを忘れない

バックアップを取っていても、「復元できるか」の確認をしていないケースが多数あります。
定期バックアップ+年1回の復元テストで、万一のトラブル時も即座に復旧できます。

項目方法頻度
データベース自動バックアップ(プラグイン/サーバー)毎日
メディアデータクラウド保存(Google Driveなど)週1回
復元テストテスト環境でリストア年1回

6.アクセス解析とエラー検知の定期確認

保守の目的は「問題が起きる前に気づく」こと。
Google Analytics 4(GA4)とSearch Consoleを活用して、アクセス減少や404エラーを早期に検知しましょう。

チェック項目
  • ・404エラーが増えていないか(リンク切れ)
  • ・CVR(予約・問い合わせ率)の変動
  • ・モバイル比率の変化
  • ・ページ表示速度(Core Web Vitals)

7.担当者交代時の“引き継ぎ資料”を整える

医院スタッフの交代や外部業者の変更時、引き継ぎ資料がないと保守が滞ります。
運用ログイン情報・契約先・マニュアルを1冊にまとめておくと、トラブル時も安心です。

運用ドキュメントに含めるべき内容
  • ・ドメイン/サーバー契約情報(管理ID・更新期限)
  • ・WordPressログイン情報(管理者/編集者)
  • ・使用プラグイン一覧・ライセンス状況
  • ・バックアップ先URL・復元手順
  • ・Googleアカウント(GA4/Search Console/Tag Manager)

8.ぱそあんのまとめ

ぱそあんのまとめ
  • 保守は「トラブル対応」ではなく信頼維持の仕組み
  • 更新・バックアップ・SSL・法対応を定期ルーティン化
  • 脆弱性と広告ガイドラインの両面をチェック
  • Googleツールで早期に異常を検知
  • 担当交代に備えて引き継ぎ資料を整備

次回シリーズ予告(26:画像最適化と読み込み速度改善の基本)

次回は、表示速度を高める画像最適化・軽量化テクニックを紹介します。
SEO・UX・アクセシビリティすべてを高める、医療サイトに必須の実践編です。

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