―想いをデザインに、専門性をカタチに。―先生らしさをリファイン!寄り添うデザイン、心に届くサイトへ。

アクセス解析で見る“患者様の行動データ”|GA4とGSCで読み解く医院サイト改善のヒント

当ページのリンクには広告が含まれています。
行動データを読む解析術

アクセス解析の目的は、「数字を見ること」ではなく“患者様の行動を理解すること”です。
本稿では、Googleアナリティクス4(GA4)とGoogleサーチコンソール(GSC)、さらにヒートマップを活用して、「どのページで安心したか」「どこで離脱したか」を読み解く手順を解説します。
数値を“ストーリー”として捉えることで、次の改善アクションが自然に見えてきます。

目次

1.GA4で見るべきは「滞在時間」ではなく“行動のつながり”

パソコン苦手な院長

平均滞在時間が短いのですが、どう解釈すれば良いでしょうか?

ぱそあん

時間よりも重要なのは行動の流れです。
「どのページから入り」「どこで出ていったか」「次に何を見たか」。この遷移を追うことで、改善点が具体化します。

GA4で確認すべき主要指標
指標意味活用のヒント
エンゲージメント率サイトに積極的に関わった割合60%以上を目標に改善
セッションあたり閲覧数1訪問で見たページ数診療科ページへの回遊を増やす
離脱ページ最後に閲覧されたページ改善・CTA見直しの優先対象
イベント(クリック・スクロール)操作行動の可視化ボタンや予約リンクの有効性を測る

2.GSC(サーチコンソール)で“探され方”を知る

アクセス解析では、「どうやって見つけられたか」も重要です。
Search Consoleを使えば、検索クエリ(実際に入力されたキーワード)を把握し、患者様がどんな悩みや目的でサイトを訪れているかが見えてきます。

検索クエリ例患者様の意図改善アクション
親知らず 抜歯 痛み痛みや腫れが不安「術後の流れ」を解説するコラムを追加
インプラント メンテナンス治療後の通院が不安「メンテナンス内容」をお知らせで発信
小児歯科 優しい 先生子どもの対応を重視スタッフ写真・対応方針を強調
駅名+歯医者通いやすさを重視アクセスマップや駐車場情報を上位に配置

これらのクエリを分析すると、医院の強みや改善すべきキーワードが明確になります。
特に「医院名」+「症状名」で検索されている場合は、ブランド浸透が進んでいるサインです。

3.ヒートマップで「見られている場所」を可視化

数字では見えない「患者様の視線」を確認するには、ヒートマップを使います。
クリック・スクロール・注視エリアを色分け表示し、改善すべきポイントを直感的に把握できます。

ヒートマップの代表的な活用法
  • ・トップページで「予約ボタン」が見られている位置を確認
  • ・スタッフ紹介ページのスクロール完了率をチェック
  • ・お知らせ記事で離脱が多い箇所(途中離脱)を可視化
  • ・PC/スマホ別の行動差を比較(ファーストビュー検証)

4.行動データを“医院改善の物語”に変える

データを分析しても、アクションに結びつけなければ意味がありません。
GA4・GSC・ヒートマップの3ツールを組み合わせて、患者様の体験ストーリーとして解釈しましょう。

行動データを活かす3ステップ
  1. 観察:どのページで離脱・回遊が起きているかを把握
  2. 仮説:なぜそうなっているかを「言葉」で整理
  3. 改善:導線・文言・画像を修正し、再度データで検証

5.院内ミーティングで共有する“行動レポート”の形

行動データは、スタッフ全員で共有することで価値が生まれます。
「患者様がどんなページを見ているか」を共有することで、受付・衛生士・ドクターそれぞれの対応力が高まります。

共有レポートのテンプレート
  • ・今月の人気ページTOP3(GA4)
  • ・検索上昇クエリTOP5(GSC)
  • ・離脱改善ポイント1つ(ヒートマップ)
  • ・次月の改善予定アクション(誰が/いつまでに)

6.ぱそあんのまとめ

ぱそあんのまとめ
  • GA4は「行動のつながり」を見るツール
  • GSCで「探され方」を知り、強みと課題を特定
  • ヒートマップで「どこを見て離脱したか」を可視化
  • データを“患者様のストーリー”として院内で共有
  • 数値を「次の一歩」に変える運用文化をつくる

次回シリーズ予告(28:公開後に伸ばすリライト・改善ステップ)

次回は、アクセス解析の結果をもとに記事を“育てる”リライト・改善ステップを解説します。
数字の裏にある「読者の意図」を捉えて、成長し続ける医療サイトを目指しましょう。

目次