目次
1.ブランドガイドの目的は「迷いをなくす」こと
パソコン苦手な院長ぱそあん先生、ブランドガイドって大企業が作るようなものでは?小さな医院にも必要ですか?



もちろん必要です。ただし、“完璧な資料”ではなく“迷わないための指針”を作ることが目的です。
SNS投稿、院内掲示、パンフレット制作など、発信者が複数いる場合ほど役立ちます。
ブランドガイドがあると変わること
- ・院内スタッフが同じトーンで案内できる
- ・外注デザイナーに迷いがなくなる
- ・SNS・Web・紙媒体が統一感のある印象に
- ・「医院の印象が変わらない」安心感が生まれる
2.最小セットでOK!A4×3枚でまとめる構成



どんな項目を入れたらいいですか?全部作るのは大変そうで…。



大丈夫。A4用紙3枚以内におさまる最小構成(5要素)で十分です。
医院の規模や更新頻度に合わせてカスタマイズできます。
ブランドガイド最小セット(A4×3枚)
- コンセプト&ステートメント(理念+医院らしい一言)
- ビジュアルガイド(ロゴ・カラー・書体・写真トーン)
- 言語トーン&ボイス(文章スタイル・表現ルール)
- 使用例(SNS・院内掲示・パンフの文例)
- NG集(言葉・色・トーンの避ける例)
3.1枚目|コンセプト&ステートメント
まずは医院の軸となる一言を定義します。これはサイトの見出しやチラシにも転用可能です。
テンプレート例
ビジョン:「地域の“健康寿命”を支えるパートナーに」
ステートメント:「痛みを最小限に、安心して続けられる治療を。」
キーワード:やさしさ・誠実・継続・信頼
4.2枚目|ビジュアルガイド(ロゴ・カラー・書体)



ロゴや色って、どこまで決めるべき?



最低限はこの4項目だけでOKです。
デザイナーや印刷会社に渡せるよう、色コードを明記しましょう。
ビジュアルガイドの基本4点
- ロゴ:配置・最小サイズ・白抜き/黒背景バージョン
- カラー:メイン #3B9AD9/アクセント #81E8ED/背景 #F7FAFC
- フォント:Noto Sans/Rounded M+(日本語)
- 写真トーン:自然光・清潔・笑顔・ホワイト基調
5.3枚目|言葉のトーン&ボイス



文章のトーンって、どう定義すればいいですか?



簡単に言うと「どんな語感で話す医院か」を決めることです。
スタッフ全員が同じ表現を使えるよう、例文でまとめましょう。
トーン&ボイス例
| 項目 | 推奨 | 避ける表現 |
|---|---|---|
| 語調 | やさしく丁寧/「~です」「~ます」 | 命令形/断定調 |
| 表現 | 「ご安心ください」「ご相談ください」 | 「絶対治ります」「必ず成功します」 |
| 語彙 | 患者様・地域の皆様 | お客様・一般人 |
6.NG集を必ず1枚入れる
「やってはいけない例」を1枚にまとめておくと、医院のトーンが長期的にブレません。
スタッフや制作会社が変わっても、共通認識として残ります。
NG集に載せたい項目
- ・誇張表現(例:「日本一」「完治します」)
- ・不快な色使い(黒+赤など刺激が強い配色)
- ・院長やスタッフの写真加工(過剰な美白など)
- ・診療時間・料金の誤掲載(誤解を招く情報)
7.ぱそあんのまとめ
ぱそあんのまとめ
- ブランドガイドは“迷わないための道しるべ”
- A4×3枚に「理念・ビジュアル・言葉・使用例・NG」を整理
- 写真・色・文章を統一すると医院の印象が安定
- 小規模でも導入すれば“医院らしさ”が長く続く
- まずは「ロゴ+色+一言」から始めてOK
次回記事のお知らせ(C3️⃣:理念を可視化する「ブランドステートメント設計」)
次回は、医院の理念や想いを20〜30文字で“体験に変える”ステートメント設計を解説します。 理念を“伝わる言葉”に変換する手順を一緒に見ていきましょう。

