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ブランド価値を見える化する「医院デザインレポート」

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ブランドは“感じるもの”ですが、運用では見える化が不可欠。
毎月・四半期で「どれだけ伝わったか」「何が改善されたか」を記録し、次の一歩へつなげる――それが医院デザインレポートです。
本稿では、医院規模を問わず使えるレポートの設計・収集・解釈・アクション化をテンプレートで解説します。

目次

1.医院デザインレポートの目的=“印象”を運用可能な指標に変える

パソコン苦手な院長

アクセス数や予約数は見ています。でも「ブランド価値」が上がっているかは分かりません。

ぱそあん

ブランドは約束×体験×一貫性の積み重ね(C1〜C7参照)。
そこで、量(露出)・質(印象)・運用(体制)の3軸で“見える化”し、次の改善を決めるのがレポートの役割です。

3つの評価軸
  • 露出(Reach):指名検索・表示回数・到達
  • 印象(Perception):口コミ語彙・滞在・回遊
  • 運用(Operation):更新回数・掲示整備・教育実施

2.レポートの収集先:数字と“ことば”を両方集める

パソコン苦手な院長

どこからデータを取れば良いか迷います。複雑なツールは使えません…。

ぱそあん

最小構成でOK。GA4・GSC・Googleマップ(GBP)・CMS・SNSの5つから取得すれば十分です。
数値だけでなく患者様やスタッフの「語彙」を拾うのがポイント。

収集先と見る指標(最小セット)
収集先指標目的
GA4直帰率/滞在時間/CVR“読みやすさ→行動”の変化を見る
GSC指名検索数/クリック率“医院名で探される度合い”を把握
Googleマップ口コミ件数/語彙・平均★言葉の一貫性と信頼の兆し
CMS(WP等)記事更新数/FAQ追加数運用体制の継続性を可視化
SNS保存数/プロフィール遷移「共感→調査」への橋渡し度

3.四半期フォーマット:A4×4ページで統一

パソコン苦手な院長

分厚い資料は回りません。最小で回るフォーマットは?

ぱそあん

A4×4ページで十分。だれが作っても同じ見た目にするため、構成を固定します。

医院デザインレポート|ページ構成
  1. P1:サマリー(今期の一言・総括/主要KPI・改善一手)
  2. P2:露出(指名検索/表示回数/SNS到達)
  3. P3:印象(口コミ語彙・滞在・回遊、名言ピック)
  4. P4:運用と次の一歩(更新実績・教育・掲示/来期アクション)

「一言サマリー」を必ず最上部に。
例:「『写真で共有』の実装が進み、口コミに“説明が分かりやすい”が増加」

4.“語彙”の見える化:ブランドは言葉で育つ

パソコン苦手な院長

数値は上向きですが、ブランドが育っている実感が薄いです…。

ぱそあん

口コミ・アンケート・SNSコメントのキーワード出現をトラッキングしましょう。
ステートメント(C3)の一言に“語彙が寄ってくる”ほど浸透しています。

語彙トラッキング(テンプレ)
語彙カテゴリ今期件数前期比メモ(引用1行)
写真で分かりやすい12+4「画像で説明してくれて安心でした」
痛み配慮/やさしい15+2「注射が怖くなかった」
通いやすい/待ち時間9±0「LINEで順番が分かる」

5.“行動KPI”で誇張なく語る(ガイドライン配慮)

パソコン苦手な院長

成果を強く言いたいとき、誇張にならないか不安です。

ぱそあん

行動KPIで語れば誇張になりません。
「◯◯を実施した結果、患者様の△△という声が増えた」という姿勢+根拠の形に。

行動KPI(実装度合いを測る)
  • ・「写真で3分説明」実施率(観察+自己申告)
  • ・FAQ追加数/院内掲示更新回数
  • ・接遇ロールプレイ実施回数(C5参照)
  • ・スタイルガイド遵守率(色・余白・フォント)

6.ダッシュボードにする指標/しない指標

パソコン苦手な院長

見たい指標が多すぎて迷子になります。何をダッシュボードに置くべき?

ぱそあん

意思決定に直結するものだけを常設します。
「毎月の行動を変えない指標」は、レポート末尾に付録として退避。

常設(見る)付録(必要時のみ)
指名検索数/口コミ語彙/予約CVR総PV/男女比/デバイス比
滞在時間・直帰率(トップ/理念/診療)新規/既存セッション比
更新回数(お知らせ・FAQ)細かなSNSインプレッション内訳

7.四半期レビュー:15分で意思決定まで到達する進行

パソコン苦手な院長

会議が長くなりがちです。短時間で決める進め方は?

ぱそあん

15分の型を固定しましょう。
共有(5分)→課題(5分)→決定(5分)で、次の一歩を1つに絞ります。

四半期レビュー台本(15分)
  1. 良かった点1つ(語彙かKPIの改善)
  2. 課題1つ(離脱・低CTRなど)
  3. 来期の一手を1つだけ決める(誰が/いつまでに)

8.テンプレ配布:PPT/スプレッドシートで回す最小運用

パソコン苦手な院長

ツール連携は難しいです。手動でも回せますか?

ぱそあん

十分回せます。
スプレッドシート1枚に毎月貼り付け、四半期にグラフ化。PPTはA4横で4枚テンプレを用意しておきましょう。

最低限の書類セット
  • ・「医院デザインレポート」PPT(A4×4ページ)
  • ・語彙トラッカー(Googleスプレッドシート)
  • ・ダッシュボード画像(GA4/GSC/GBPのスクリーンショット)

9.個人情報とガイドライン配慮

口コミ引用は個人が特定されない範囲で要約し、症例は同意・匿名化・注意書きを必ずセットに(B5参照)。
内部共有でも、キャプチャには個人名・メールアドレスが写らないようチェックします。

10.ぱそあんのまとめ

ぱそあんのまとめ
  • ブランドは「露出×印象×運用」を四半期で見える化
  • 数値だけでなく“語彙”の変化を追うと浸透が分かる
  • A4×4ページの固定フォーマットで誰でも作れる
  • 行動KPIで語れば誇張なく信頼を積み上げられる
  • レビュー15分の型で“次の一手”を毎期1つ決める

次回シリーズのお知らせ(実装・運用・分析編へ)

次章では、WordPress設計・予約導線×LINE連携・スピード改善・アクセス解析など、実装と運用のベストプラクティスに入ります。
ブランディングで定めた“医院の声”を、技術面から支えます。

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