1.院内紹介の目的は「不安をなくす」こと
パソコン苦手な院長ぱそあん先生、院内紹介って“写真ギャラリー”みたいな感じでいいんですか?



写真を並べるだけではもったいないですね。 院内紹介の目的は、「来院前の不安をなくす」ことです。 「どんな雰囲気?」「清潔そう?」「設備は?」という疑問に答えることで、安心が生まれます。
- ① 来院前の不安を解消する
- ② 院内の清潔感・安全性を伝える
- ③ 医院の理念や姿勢を“空間”で表現する
つまり、院内紹介は「空間で伝える信頼設計」。 写真・言葉・構成の3つがそろってこそ、患者様の安心を育てます。
2.安心感を与える写真構成のコツ



どんな写真を撮ればいいか迷います。全部の部屋を載せた方がいいですか?



すべて載せる必要はありません。 ポイントは「初診の患者様が見たい場所」を中心にすること。 院内を“来院の流れ”に沿って見せる構成が理想です。
- 外観(看板・入口)
- 受付・待合室
- 診療室(プライバシー・清潔感が伝わる構図)
- 滅菌スペース・機器紹介
- キッズスペース・トイレ(バリアフリー対応)
“外観→院内→治療空間→サポート環境”の順で見せると、来院のイメージが自然に伝わります。
3.テキストで伝える安心ポイント



写真だけでも伝わりそうですが、文章も必要ですか?



はい。説明文を添えることで、医院の姿勢や工夫が伝わります。 「どんな想いで空間を整えているか」を簡潔に書くのがコツです。
- 「常に清潔な環境を保つため、滅菌・消毒を徹底しています」
- 「プライバシーに配慮し、半個室の診療室を採用しています」
- 「キッズスペースを設け、お子様連れの方も安心です」
- 「バリアフリー設計で、どなたでも快適に通院いただけます」
“写真だけでは伝わらない安心”を言葉で補うことで、温かみのあるページになります。
4.色・余白・フォントで「清潔感」を演出する



デザイン的には、どうすれば清潔感を出せますか?



“白×淡いブルー系”を基調に、余白を広めにとると清潔感が生まれます。 また、本文は#333~#444程度の文字色で読みやすく、フォントは角が柔らかいものがおすすめです。
- 背景色:#F7FAFC(淡いブルーグレー)
- アクセント:#2A7CC1(見出しカラー)
- フォント:Noto Sans/Rounded M+など
- 余白:行間1.8倍/セクション間80px前後
色や余白は「医院の空気感」をそのまま映し出します。 “見やすい=信頼できる”という心理を意識した設計が重要です。
5.動画・360°ビューでリアルな安心をプラス



最近、動画や360°写真を載せている医院も見ますね。効果はありますか?



とても効果的です。
短い動画やパノラマ画像は、静止画よりもリアルな臨場感を与えます。
Googleストリートビュー連携もおすすめです。
- ・30〜60秒程度のBGMなし動画で落ち着いた印象に
- ・ナレーションではなく字幕で安心感を演出
- ・YouTube経由で埋め込み(通信負荷を軽減)
- ・360°ビューはGoogleビジネスプロフィールにも連携
動画での「雰囲気の可視化」は、初診患者様の心理的ハードルを下げるのに最適です。
6.ぱそあんのまとめ
- 院内紹介は「不安をなくすページ」として設計
- “外観→待合→診療室→滅菌”の順で安心を可視化
- テキストで医院の想いを添えて温かみを演出
- 色・余白・フォントで清潔感と信頼感を統一
- 動画・360°ビューでリアルな印象をプラス
院内紹介ページは「医院の第一印象」を決める大切な要素。 空間と想いを丁寧に見せることで、“行ってみたい医院”という信頼を育てましょう。
次回記事のお知らせ(C1️⃣:医療ブランディングの基本構築)
次回からは新章「医療ブランディング」シリーズに突入。 医院の理念やデザインを軸に、ブランド価値を高めるための実践的な手法を解説します。









