1.CTAの役割は“誘導”ではなく“後押し”
パソコン苦手な院長ぱそあん先生、CTAって「予約はこちら」ボタンのことですよね?設置するだけじゃダメなんですか?



そう、CTAは「行動を促す仕掛け」ですが、単なるボタンではありません。
人は強く押されるよりも、“自分の意思で選んだ”と感じたときに動きます。
CTAの役割は“誘導”ではなく、“後押し”です。
- ① 患者様の気持ちに寄り添う言葉になっている
- ② 行動のハードルを下げる設計(安心感)
- ③ ページ全体の文脈に自然に溶け込む
2.配置の基本ルール:「意識せず目に入る場所」に置く



どこにボタンを置けば一番クリックされやすいですか?



ユーザーの視線の流れを考えましょう。
ページの中で“自然にたどり着く場所”がベストです。
具体的には「上・中・下」3箇所配置が鉄則です。
- ① ファーストビュー内(初見でも安心感を与える)
- ② 内容説明の中間(納得のタイミングで後押し)
- ③ ページ最下部(行動の最終確認の位置)
スクロールが長くなる医療サイトでは、どの位置からでも行動できる導線が重要です。 特にスマートフォンでは、常時固定ボタン(フッターCTA)が有効です。
3.色の心理設計:信頼と行動を両立させるカラー
色は心理的トリガーの一つ。医療サイトでは「信頼+行動性」の両立が求められます。 派手すぎる赤やオレンジではなく、清潔感と安心感のある色味を選びましょう。
- ライトブルー:清潔感・安心感(一般歯科・小児歯科など)
- グリーン:信頼感・優しさ(内科・予防医療など)
- ネイビー:専門性・誠実さ(口腔外科・インプラントなど)
- ゴールド:高級感・信頼性(審美・美容医療など)
ボタン色はブランドカラーと統一するのがベスト。 色の意味を踏まえ、医院の理念に合う心理設計を意識しましょう。
4.言葉の設計:「行動」ではなく「目的」を伝える



「予約はこちら」以外の言葉にしたいけど、どんな表現がいいですか?



行動を押すより、“得られる安心”を伝えましょう。
人は「行動の理由」に共感すると動きます。
CTAの文言は「行動指示」より「目的提示」が効果的です。
- ・「痛みが不安な方は、まずご相談ください」
- ・「初めての方へ:診療の流れを見る」
- ・「写真で説明する治療内容はこちら」
- ・「無料カウンセリングを予約する」
- ・「お急ぎの方は電話でもご予約可能です」
「今すぐ」ではなく「安心して次へ進む」ニュアンスを出すと、自然なクリックが増えます。
5.患者様の“心理段階”に合わせたCTA配置
人が行動するまでには段階があります。 「知る → 興味 → 比較 → 行動」それぞれのタイミングで、CTAの内容を変えることが効果的です。
| 心理段階 | ページ位置 | CTA文言例 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 知る | ファーストビュー | 「医院の想いを見る」 | 興味を持たせる |
| 興味 | 中盤(特徴・理念下) | 「私たちの治療方針はこちら」 | 理解を深める |
| 比較 | 診療科・料金ページ | 「他院との違いを知る」 | 信頼を確立 |
| 行動 | ページ下部・固定ボタン | 「予約・相談はこちら」 | 行動を後押し |
段階ごとに文言を変えることで、無理のない流れを作れます。 同じ「予約はこちら」でも、前後の文脈で印象は大きく変わります。
6.行動を妨げる“不安要素”を消す



ボタンを押す前に迷う人って、何を不安に思っているんでしょう?



「本当にこの医院で大丈夫かな」「費用や流れが分からない」など、情報不足が原因です。
CTA付近に“安心要素”を添えると、クリック率が上がります。
- ・「ご相談だけでもOK」
- ・「24時間いつでも予約可能」
- ・「初診の方も歓迎」
- ・「費用の目安を事前にご案内」
行動の前に“安心材料”を示す――これが心理設計の基本です。
7.ぱそあんのまとめ
- CTAは“押させる”ではなく“後押しする”設計に
- 配置は「上・中・下」の3箇所が基本
- 色はブランドカラー+安心感で統一
- 文言は行動指示より「安心の目的」を伝える
- 不安要素を消す一言を添えてクリック率UP
CTAは「行動を強制するもの」ではなく、信頼の流れを完成させる最後のピース。 優しい設計が、誠実な医院の印象を作ります。
次回記事のお知らせ(B4️⃣ FAQページで信頼とSEOを両立するコツ)
次回は、FAQ(よくある質問)ページの作り方を紹介します。 検索に強く、患者様の不安を解消する“信頼型FAQ構成”を実例付きで解説します。









