
サイトを見た人が、予約までたどり着いていないようなんです。



それは“導線設計”が原因かもしれません。どんなにきれいなサイトでも、迷った瞬間に離脱してしまうんです。
デザインの美しさよりも、“どう動いてもらうか”を考えることで、
信頼と結果につながる医療サイトになります。
1.「初めての方へ」ページは“安心の入口”に
はじめて受診する患者様が最初に見るのが「初めての方へ」ページ。
ここで不安が解消されるかどうかが、受診意欲を左右します。
このページで意識したいのは、流れと安心感。
「来院までのステップを、患者様が頭の中でイメージできるように」構成しましょう。
- 予約方法(電話・WEB・LINEなど)
- 来院時の持ち物(保険証・お薬手帳など)
- 駐車場やアクセス情報
- 所要時間・治療の流れ
- 小さなお子様連れでも大丈夫か
これらを順序立てて説明することで、
「初めてでも安心して行ける医院だ」と感じてもらえます。



不安を解消できる“やさしい案内板”を意識するといいですよ。
2.トップページの導線は「目的地」から逆算する
導線設計は、「患者様が最終的にたどり着きたいページ」から考えるのがコツです。
たとえば、予約・診療内容・アクセスといった目的を決め、
そこから逆算してリンクを配置します。
・
例:
例:
・「予約」ボタン → 各ページの右上・フッターに固定
・「診療内容」→ トップに3〜4つのアイコンで視覚的に紹介
・「アクセス」→ Googleマップと写真を併記
これにより、どのページにいても行動がスムーズになります。
“行き止まりのないサイト”を意識しましょう。
導線をデザインするとは、患者様の“心の動き”をデザインすること。
見た目の装飾よりも、クリックしたくなる“道筋”を整えることが大切です。
3.メニュー構成で「わかりやすさ」を最優先に
メニューの順番も、導線の一部です。
多くの医院サイトでは「診療内容」や「スタッフ紹介」が先頭に並びますが、
患者様が最も知りたいのは「どうすれば行けるのか・予約できるのか」。
- 初めての方へ
- 診療内容
- 医院紹介(院長・スタッフ・設備)
- 料金・保険について
- アクセス・予約
このように、患者様の行動順に並べることで、自然と次のページへ誘導できます。
特にスマホでは、ハンバーガーメニューに並ぶ順番が命。
「押しやすく・読みやすく・迷わない」を徹底しましょう。



たしかに、スマホで見るとメニューが多くて迷いますね。



そうなんです。順番とボタンの大きさだけで、印象が全然変わります。
4.ページ下部の“次の行動”を忘れずに
多くのサイトで見落とされがちなのが、ページの最後の導線。
せっかく読んでもらっても、下まで来た瞬間に“終わり”ではもったいない。
ページ下部には必ず、次のアクションにつながる要素を入れましょう。
例:
・「この治療を受けたい方はこちら → 予約ページ」
・「まずは無料相談から → 問い合わせフォーム」
・「他の診療科も見る → 診療内容一覧へ」
“ここで終わり”ではなく、“次に進みたくなる”流れが理想です。
最後の一押しがあるだけで、予約率や問い合わせ数が大きく変わります。
5.「見やすいボタン」が行動を生む
導線づくりで欠かせないのがボタン設計です。
特にスマホユーザーの多い医療サイトでは、
ボタンの色・位置・余白が「押したい・押しにくい」を左右します。
・予約ボタン:コントラストの強い色(青・緑など)で固定表示
・問い合わせ:目立たせつつ、優しい印象に
・LINEボタン:公式感が出るようロゴカラーを活用
さらに、余白(ホワイトスペース)を十分に取ることで、
誤タップを防ぎ、ストレスのない操作感を実現します。



ボタンもデザインの一部。“押したくなる気持ち”をつくるんです。
6.“導線改善”で変わる成果
実際に導線を見直した医院では、予約率が2〜3割上がるケースも珍しくありません。
たとえば、問い合わせボタンを常に見える位置に固定しただけで、
月の新患数が20%増加した例もあります。
また、トップページに「初めての方へ」ボタンを追加したことで、
電話での問い合わせ内容(持ち物・流れなど)が減り、
スタッフの対応時間が短縮したという実例も。
小さな配置変更やボタン追加でも、患者様の動きは確実に変わります。変わります。
7.「院内導線」と「Web導線」はつながっている
興味深いことに、院内の導線とサイトの導線は似ています。
入り口で迷わず受付に行ける医院は、Webでもわかりやすい傾向があります。
逆に、院内の案内が少ない医院は、サイトでも“迷いやすい構成”になりがち。
これは、患者様の目線で動線を設計できていないことの表れです。
Web導線を考えるときも、
「来院したらどう動くか」をイメージしながら構成するのがコツです。



確かに、院内の案内と似ていますね。



そうなんです。Webもリアルも、“人の動き”を想像するのが設計の基本なんです。とボタンの大きさだけで、印象が全然変わります。
8.まとめ:導線設計は“信頼設計”
最終的に、デザ見た目がきれいでも、導線が整っていないサイトは信頼されません。
「迷わない」「探しやすい」「安心して行動できる」――
これが、医療サイトにおける最大の信頼設計です。
患者様が安心してクリックできる構成を整えれば、
その積み重ねが医院全体の印象に変わります。
- 初めての方ページは“安心できる流れ”を明確に
- メニュー・ボタン・ページ下部で“行き止まり”をなくす
- 行動導線=信頼導線。迷わせないことが最も優しいデザインいを形にする
→ 「④ 診療科ごとのページ構成で『専門性』をわかりやすく見せる方法」づくり|初めての方ページで差がつく」