
理念ページを作ってはいるんですが、ほとんど読まれていないみたいで…。



実は、多くの患者様は“無意識に理念ページを見ている”んです。
“信頼できる医院かどうか”を判断する基準がそこにあるからなんですよ。
治療方針や専門性を超えて、“どんな想いで診療しているのか”を伝える場所。
それが伝わるだけで、患者様との信頼関係がぐっと近づきます。
1.理念ページが“読まれていないようで読まれている”理由
アクセス解析を見ると、理念ページの閲覧数は少なく見えます。
けれど実際は、来院を検討している人ほど必ず目を通しています。
なぜなら、患者様は
・「この医院はどんな考え方なんだろう?」
・「安心して通える雰囲気なのかな?」
といった“人となり”を知りたいからです。



理念ページは、患者様が“最後に背中を押すページ”なんです。
数字だけでは測れない信頼の入口。
理念ページがあるかないかで、「来院する決め手」が変わります。
2.理念ページが“患者様の不安”を解消する
医療サイトで最も大切なのは、「この先生なら安心」と思ってもらうこと。
理念ページは、その安心感を作るための“言葉による診察室”です。
理念ページに込めるべき3つの要素
・なぜこの地域で開院したのか(開業の想い)
・どんな診療を大切にしているのか(方針・こだわり)
・患者様にどうなってほしいか(ゴール・願い)
この3つが書かれていると、患者様は「この先生は私の気持ちを分かってくれる」と感じます。
それが来院への一歩につながります。
理念ページは“患者様への手紙”のようなもの。
治療内容ではなく、“気持ち”を伝える場所です。
3.専門性よりも“人柄”で選ばれる時代
検索で医院を比較する時代。
設備や専門分野が似ている医院の中で、最終的に選ばれるのは“人柄”です。
理念ページでは、専門的な話よりも人間味を出すことが大切です。
伝わる言葉の例
・「患者様の“痛み”だけでなく、“気持ち”にも寄り添う診療を目指しています」
・「できる限り削らず、できる限り残す。それが私たちのポリシーです」
・「小さな不安も気軽に話していただける関係を大切にしています」
これらはすべて、“治療の前に心を通わせる”メッセージ。
理念ページが温かく伝わると、初診時の緊張をやわらげ、リピートにもつながります。



専門性ばかり書いていたけど、患者様が求めているのは“姿勢”なんですね。



そうなんです。専門性の先にある“人の想い”が、心を動かすんです。
4.ストーリーで“信頼”をデザインする
理念をただ並べるのではなく、ストーリーとして構成することで、読まれやすくなります。
理念ページの構成例
・開業のきっかけ
・地域への想い
・診療で大切にしている考え方
・患者様へのメッセージ
この流れを意識するだけで、ページ全体に温度が生まれます。
さらに、院長先生やスタッフの写真を添えると、言葉にリアリティが出ます。
写真・言葉・余白のすべてで、医院の姿勢を表現しましょう。
5.理念ページを“他ページとつなげる”
理念ページは独立して存在するのではなく、サイト全体の核です。
他のページとリンクさせることで、“理念が生きるサイト”になります。
つなげ方の例
・院長紹介ページの冒頭に「理念の一文」を引用
・診療方針ページに「理念へのリンク」を挿入
・トップページのファーストビューに「理念のキーワード」を反映
理念を点ではなく線で見せることで、全ページの信頼感が統一されます。



理念ページは、“全ページの根っこ”。
言葉のトーンを合わせるだけで、医院全体の印象が変わりますよ。
6.理念が伝わると“口コミ”が増える
意外かもしれませんが、口コミで最も多い内容は“人柄の印象”。
「先生が丁寧だった」「安心できた」など、これは理念そのものです。
理念ページがしっかり伝わると、
来院した患者様が同じような印象を受け、自然と口コミに反映されます。
それはつまり、**理念が患者様を通じて“広がっていく”**ということ。
信頼が循環し、医院のファンを増やしてくれます。
“古い理念ページは、静かな集患ツールでもあるのです。
まとめ:理念は医院の“声”である
理念は装飾ではなく、医院の声・姿勢・魂です。
その声をやさしく言葉にすることで、患者様の心に届きます。
理念ページをつくる5つのポイント
・“開業の想い”を語る
・“方針・こだわり”を具体的に書く
・“患者様への願い”を込める
・ストーリーとして構成する
・他ページと連携して一貫性をもたせる
理念は、医院の“軸”であり“約束”。
それがしっかり伝わることで、初めて“選ばれる理由”が生まれます。
どんなに時代が変わっても、理念がある医院は強い。
それが“信頼のデザイン”の原点です。
→ 「⑧ 信頼感を高めるための『写真選び』と『配置』のポイント」