目次
1.リニューアルの目的を明確にする
まず確認すべきは、「なぜリニューアルするのか」という目的です。
目的が曖昧なまま進めると、見た目は新しくなっても成果が上がりません。
目的設定の例
- ・スマホ対応を強化してユーザー体験を改善したい
- ・SEO順位を回復・向上させたい
- ・医院の新ブランディングに合わせたい
- ・予約導線を最短化して来院数を増やしたい
- ・更新しやすいCMSに切り替えたい
2.構成見直し:診療科ページと導線の整理
古いサイトでは、診療科ページの情報が重複していたり、メニュー構造が複雑になっているケースが多く見られます。
リニューアルでは、「診療科を軸に整理し、最短で目的ページへ導く導線」を設計しましょう。
| 項目 | チェック内容 | 改善アクション |
|---|---|---|
| メインメニュー | 項目が多すぎないか | 7項目以内で整理 |
| 診療科ページ | 情報の重複や古い内容がないか | 構成を再設計 |
| アクセス導線 | 「予約・アクセス」ボタンが明確か | グローバルナビ・固定ボタンを設置 |
| CTA配置 | ページ下部の誘導が自然か | 診療科別にCTA内容を変える |
3.SEO再構築:旧URLとリダイレクト設定
リニューアル時にもっとも見落とされやすいのがURL構造とリダイレクト設定です。
旧URLの評価を新サイトに引き継がなければ、検索順位が下がるリスクがあります。
SEO再構築チェックリスト
- ・旧URLから新URLへのリダイレクト設定(301)を実施
- ・Googleサーチコンソールでサイトマップを再送信
- ・タイトルタグ・メタディスクリプションを再点検
- ・パンくずリスト・構造化データを整備
- ・内部リンクのリンク切れ確認
4.デザインとユーザビリティの見直し
医療サイトでは、デザインが「信頼感」「清潔感」に直結します。
配色・フォント・余白の取り方を見直し、視線誘導と読みやすさを意識しましょう。
特に、スマートフォン表示の可読性・ボタンサイズ・行間などの細部は、患者様の印象を大きく左右します。
5.CMSと運用体制の整備
リニューアル後は、更新しやすい環境を整えることが重要です。
WordPressなどのCMSを使う場合は、権限設定やバックアップのルールも含めて再確認しておきましょう。
| 項目 | チェック内容 |
|---|---|
| ユーザー権限 | 編集者・管理者の区分が適正か |
| バックアップ | 自動バックアップ設定があるか |
| セキュリティ | SSL・プラグイン更新が定期的に行われているか |
| 更新マニュアル | スタッフが自分で更新できる手順書があるか |
6.ぱそあんのまとめ
ぱそあんのまとめ
- リニューアルの目的を明確にすることが最重要
- 構成・導線・SEOを同時に再設計する
- 旧URLのリダイレクトを忘れずに実施
- デザインは「信頼感・清潔感・読みやすさ」を基準に
- CMSと運用体制を整えて“更新し続けられる”仕組みを構築
次回シリーズ予告(30:制作会社との連携をスムーズに進めるコツ)
次回は、制作会社やデザイナーとのやり取りを円滑に進めるための「進行管理と連携のコツ」を解説します。
医院の想いを正確に伝え、理想のサイトを形にしていくための実践ガイドです。

