目次
1.“伝える準備”を整える:目的・優先順位・禁止事項を明確に
制作会社とのやり取りで最初に大切なのは、「何を実現したいのか」を言語化することです。
「とりあえず新しくしたい」「きれいにしたい」だけでは、方向性が定まりません。
事前にまとめておくと良い項目
- ・サイトリニューアルの目的(例:新患獲得、ブランド刷新など)
- ・優先したい診療科・コンテンツ
- ・掲載NG・写真NGなどの禁止事項
- ・参考にしたい他院・サイトURL
- ・納期・公開希望日・予算の上限
これらを簡単なメモでも構いません。制作会社との最初の打ち合わせで共有すれば、方向性のズレを防げます。
2.“確認の仕組み”を作る:中間チェックを明確に
トラブルの多くは、「確認のタイミング」が曖昧なまま進行することにあります。
スムーズに進めるには、最初に「確認ポイントと期限」を明示しておくことが重要です。
| 工程 | 主な確認内容 | 医院側の対応 |
|---|---|---|
| ①構成案 | ページ構成・文量・導線の方向性 | 必要な情報を追記・削除 |
| ②デザイン案 | 色・写真・フォント・印象 | 好みとNGを明確に伝える |
| ③テストサイト | リンク・動作・スマホ表示 | スタッフも含めて確認 |
| ④公開前 | 文言・住所・診療時間など最終確認 | 医院代表者がチェック |
チェックのたびに「何を見ればいいかわからない」とならないよう、
制作会社からの指示書や確認リストをもとに進めましょう。
もし不安な場合は、メールやチャットツールで「確認期限」を双方で設定しておくと安心です。
3.“共有の文化”を持つ:完成後も一緒に育てる意識
サイト公開後に関係が終わるのではなく、「運用・改善のパートナー」として付き合う意識を持ちましょう。
制作会社は、構築だけでなく、今後の成長を支える専門家でもあります。
公開後に共有しておくべき情報
- ・アクセス解析の結果(GA4/GSC)
- ・月ごとの更新予定(お知らせ・ブログ)
- ・スタッフ写真や院内変更点
- ・リニューアル後の反応(患者様の声)
- ・問い合わせ・予約の増減データ
これらを定期的に共有することで、改善提案をもらいやすくなり、 医院と制作会社の関係が“チーム”として機能します。
4.ぱそあんのまとめ
ぱそあんのまとめ
- 制作前に「目的・優先・禁止事項」を共有
- 中間チェックのタイミングを明確に設定
- 公開後も情報共有し、継続的に改善を依頼
- 医院×制作会社=“共創チーム”の意識を持つ
次回シリーズ予告(91:医療ブランディングとは?医院の価値を可視化する第一歩)
次回からは、💎医療ブランディング最終章(91〜100)がスタートします。
医院の“らしさ”をどのように見える形に整えるか――理念・デザイン・体験の統合的な考え方を解説します。

