目次
1.なぜ「統一」が信頼につながるのか
パソコン苦手な院長院内のポスターやパンフレット、Webの内容が少しずつ違うと、患者様はどちらを信じたらいいかわからなくなります。



そうですね。
「伝わり方の一貫性」が、医療ブランディングでは最も重要。
媒体が違っても、理念・ビジュアル・言葉の3点が揃えば、医院の信頼が自然と積み重なります。
統一すべき3つの要素
- ① 情報構成(何をどの順で伝えるか)
- ② トーン&ビジュアル(色・書体・余白)
- ③ 言葉づかい(呼称・説明の粒度)
2.統一設計のベースは「Web構成」から



Webを先に整える理由は何ですか?



Webサイトは最も更新頻度が高く、構造も明確だからです。
まずWebで「医院の情報マップ」を作成し、それを院内掲示やパンフレットへ展開すると、全媒体の流れを同じ順番にできます。
Webから派生する院内情報の例
- ・トップページ構成 → 院内ポスターや受付横パネルへ
- ・診療科ページの要約 → パンフレットの見開きへ
- ・理念ページ → 待合室掲示やスタッフ教育資料へ
- ・アクセス情報 → 駐車場案内掲示へ再利用
3.ビジュアル統一:配色・余白・書体を“医院の声”に



デザインが統一されていないと、印象がバラつきますね。



はい。
Webのトーン&マナーガイドを基準に、配色・フォント・写真スタイルを揃えましょう。
ビジュアルの一貫性は、医院の「人柄」や「姿勢」を伝える無言のメッセージです。
統一チェックリスト
- ・タイトルや見出しのフォントを統一
- ・使用カラーはブランドカラー+補助色2色まで
- ・余白比率を固定して読みやすさを維持
- ・写真のトーン(光・距離・構図)は撮影ガイド準拠
4.情報構成テンプレートの作り方



パンフレットを作るたびに構成を考えていると、時間がかかります。



情報をテンプレート化すれば、ブレません。
例えば、Web構成をベースに「①理念 → ②診療内容 → ③特徴 → ④アクセス」の流れで固定しておくと、
新しい印刷物やPOPも、迷わず同じ設計で作れます。
統一テンプレ例
| 媒体 | 内容ブロック構成 |
|---|---|
| Webサイト | 理念 → 診療科 → 特徴 → スタッフ → アクセス |
| 院内ポスター | 理念 → 取り組み → 診療案内 → 問い合わせ先 |
| パンフレット | 表紙 → 理念 → 診療内容 → 医師紹介 → Q&A → 地図 |
5.更新管理:変更点は「基準ファイル」で一本化



情報を変更するたびに、すべての媒体を直すのは大変です。



Webサイトを“基準ファイル”として、他媒体に反映させましょう。
パンフや院内掲示の修正は、Web側の「更新日」と「内容」を参照して、統一メンテナンスを行うのがポイントです。
更新管理の基本ルール
- ・Webを最新版とし、他媒体は「転載」扱いにする
- ・修正箇所をExcelまたはNotionで一覧管理
- ・改訂日はすべての媒体で共通表記
- ・差し替えデータはGoogleドライブ等で共有
6.ぱそあんのまとめ
ぱそあんのまとめ
- Web・パンフ・掲示を「同じ構成思想」で統一
- Webを基準に派生設計すれば更新も楽になる
- 配色・フォント・トーンの統一が信頼を作る
- 情報更新はWeb基準で一元管理が最も効率的
- すべての媒体が「医院の声」を一緒に伝える設計を
次回記事のお知らせ(C10️⃣ ブランド価値を見える化する「医院デザインレポート」)
次回は、医院の活動や改善プロセスを「ブランドレポート」として定期的に可視化する方法を解説します。
スタッフのモチベーション向上にもつながる“ブランド運用の見える化”を紹介します。

