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理念を可視化する「ブランドステートメント設計」

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ブランディングの中核となるのが「ブランドステートメント」です。
理念や想いを、患者様が“体験として感じ取れる言葉”に変えることで、医院の方向性が一気に明確になります。
今回は、理念 → 言葉 → 体験へと変換する「ブランドステートメント設計法」を、医療サイト向けに解説します。

目次

1.ブランドステートメントとは?

パソコン苦手な院長

ぱそあん先生、理念やコンセプトと何が違うんですか?

ぱそあん

理念(Mission)は「存在意義」、コンセプトは「方針」、ステートメントは「行動に移すための一言」です。
つまり、理念を患者様が感じられる“行動指針の言葉”に落とし込んだものがブランドステートメントです。

3つの関係性
  • 理念:「誰のために、何を実現したいか」
  • コンセプト:「そのためにどう行動するか」
  • ステートメント:「患者様が体験として感じ取る一言」

2.理念を“体験言葉”に変える3ステップ

パソコン苦手な院長

理念をそのまま書くと、堅くなりすぎて伝わらないんですよね…。

ぱそあん

そうですね。理念を“感じる言葉”に変えるには、次の3ステップを意識します。
①理念を抽出 → ②患者視点に変換 → ③具体行動で支えるという流れです。

理念→体験言葉 変換ステップ
  1. 理念を抽出:「なぜこの医院をつくったのか?」
  2. 患者視点に変換:「患者様がどんな気持ちになってほしいか?」
  3. 具体行動で支える:「そのために何をしているか?」

理念を患者体験の言葉に変えることで、スタッフ全員が“どんな印象を与えたいか”を共有できます。

3.構文テンプレート:「一言+根拠3カード」

パソコン苦手な院長

実際にどう書けばいいか分からないです。テンプレートはありますか?

ぱそあん

あります。ぱそあんおすすめは、「一言+根拠3カード」。 短くても説得力があり、広告ガイドラインにも配慮しやすい形です。

テンプレート例

一言:「安心して通える“やさしい歯科医療”を」
根拠:①痛みに配慮した麻酔法 ②写真での説明 ③個室カウンセリング

この形にすると、理念(やさしさ)と実際の体験(麻酔・説明・個室)が結びつき、ブランディングの一貫性が生まれます。

4.共感を高めるワードの選び方

パソコン苦手な院長

「安心」「信頼」など抽象的な言葉になってしまいます。どうしたら伝わりますか?

ぱそあん

共感されるステートメントは、抽象+行動の組み合わせです。 たとえば「安心」だけでなく、「写真で伝える安心」「一緒に考える信頼」のように具体化します。

抽象語+行動の組み合わせ例
  • ・「安心」→「痛みを見せない安心」
  • ・「信頼」→「写真で共有する信頼」
  • ・「誠実」→「時間をかけて説明する誠実」
  • ・「優しさ」→「話を聴く優しさ」

言葉を行動に変えることで、患者様が「この医院は自分に合いそう」と感じやすくなります。

5.全スタッフが共有できる1枚化

パソコン苦手な院長

せっかく作っても、現場で共有できず形骸化してしまいそうです…。

ぱそあん

院内掲示・朝礼・求人票など、どこでも目に入るように「1枚A4シート化」がおすすめです。
シンプルに“ステートメント+根拠3つ+写真1枚”でまとめましょう。

A4ステートメントシート構成例
  1. ① ステートメント(20〜30文字)
  2. ② 根拠3つ(写真・説明・設備など)
  3. ③ 院内写真 or スタッフ写真
  4. ④ ロゴ+医院名

この1枚があれば、スタッフ教育・採用・広報などすべての発信に“医院らしさ”を軸づけできます。

6.ぱそあんのまとめ

ぱそあんのまとめ
  • ブランドステートメントは「理念を体験で伝える言葉」
  • 「一言+根拠3カード」で信頼と具体性を両立
  • 抽象語を行動に変換して共感を生む
  • A4一枚で全スタッフが共有できる仕組みに
  • ステートメントがブランディングの“軸”になる

次回記事のお知らせ(C4️⃣:採用・院内教育にも効く「理念共有デザイン」)

次回は、ブランドステートメントを“採用・教育”に生かす方法を解説します。 医院全体で理念を共有し、チームが同じ方向を向くための「理念共有デザイン」を紹介します。

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